サトノレーヴ、スプリンターズSで初の掲示板外、レース戦略とスタートのタイミングが鍵

サトノレーヴ、スプリンターズSで初の掲示板外、レース戦略とスタートのタイミングが鍵

スプリンターズSでサトノレーヴ7着、デビュー10戦目で初の掲示板外

29日、中山競馬場で開催されたG1スプリンターズS(芝1200メートル、3歳上、出走16頭)で、1番人気のサトノレーヴ(牡5、堀)が7着に敗れた。デビュー10戦目で初めて掲示板を外すという、予想外の結果となった。

レースでは、サトノレーヴの発馬のタイミングがわずかに合わず、函館スプリントSやキーンランドCで連勝した際の好位戦ではなく、中団を追走する展開となった。未体験のハイラップで追走が厳しくなったのか、最後の直線でも伸びを欠き、力強い追い込みが見られなかった。

レースに向け、短期免許を取得したレーン騎手は「少しスタートが遅かったです。最後は一生懸命走っていましたが、後ろの馬が勝つのは難しかった」と悔しさをにじませた。サトノレーヴの父ロードカナロアとの父子制覇、また半兄ハクサンムーンが果たせなかったG1制覇は、持ち越されることとなった。

サトノレーヴはこれまで、函館スプリントSとキーンランドCで連勝し、その実力と将来性が注目されていた。しかし、このスプリンターズSでの敗北は、競馬の厳しさと不確定要素を改めて示すものとなった。今後のレースでの巻き返しに期待がかかる。

レーン騎手のコメントからも、サトノレーヴの能力は十分に認められているが、レースの展開やスタートのタイミングが大きく影響を与えることを示している。今後、どのような戦略で挑むかが、サトノレーヴのさらなる成長と成功に向けた鍵となるだろう。