フアン・アーチュレッタ、再び体重超過で試合条件付き:プロ意識と自己管理の重要性
フアン・アーチュレッタ、再び体重超過で試合成立に条件付き
昨年の大みそかに続き、フアン・アーチュレッタが再び体重超過の問題を引き起こした。総合格闘技イベント「RIZIN.48」(12月29日、さいたまスーパーアリーナ)で、元RIZINバンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(米国)は、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)とのフェザー級(66キロ)戦で、前日計量で2.9キロの大幅な体重超過を記録した。
体重超過の条件付き試合
体重超過にもかかわらず、シェイドゥラエフが了承したことで試合は実施されることになった。ただし、試合の結果には特定の条件がつけられた。シェイドゥラエフが勝った場合はその結果が公式記録として認められるが、アーチュレッタが勝つか、引き分けた場合は記録がノーコンテストとなることが決定した。
昨年の反省が生かされず
アーチュレッタは昨年大みそかのバンタム級王座戦でも、前日計量で2.8キロの体重超過を記録し、王座はく奪となった。条件付きで成立した王座戦では、朝倉海にKO負けを喫した。今回の試合でも、1ラウンドにシェイドゥラエフの腕十字で一本負けを喫し、再び失態を犯した。
榊原信行CEOの厳しいコメント
RIZINの榊原信行CEOは、大会後の総括会見でアーチュレッタの体重超過について厳しいコメントを寄せた。「ここで体重オーバーするかという感じで、残念で仕方ない。あきれている」と、失望の気持ちを隠さなかった。
さらに、榊原CEOは「それでも試合をして、10キロ近い差があってもシェイドゥラエフ選手のすさまじい強さに(負けた)。体重オーバーしてこんな結果しか出せないんだったら、アーチュレッタ、価値ないんじゃないかと思ってしまう。プロモーターとしてはなかなか、決してギャラの安い選手ではないだけに」と、アーチュレッタの価値を疑問視した。
本人のコメントと今後の展望
試合後の会見で、アーチュレッタは「RIZINが許してくれるなら、これからも活動したい」と語った。しかし、37歳のベテラン選手として、ベラトールとRIZINでバンタム級王者の座を獲得した実績を持つ彼の今後は不透明だ。体重管理の問題が解決されない限り、日本マットからフェードアウトしてしまう可能性も高まっている。
体重管理の重要性
総合格闘技において、体重管理は選手のパフォーマンスに直結する重要な要素である。アーチュレッタの体重超過は、選手としてのプロ意識の欠如を示すものであり、ファンやプロモーターからの信頼を失墜させる要因となっている。今後、アーチュレッタが再起を果たすためには、体重管理を含めた自己管理の徹底が不可欠である。
結論
フアン・アーチュレッタの体重超過問題は、選手としての責任とプロ意識の重要性を改めて浮き彫りにした。RIZINやファンからの信頼を取り戻すためには、体重管理を含めた自己管理の徹底が求められる。今後の動向に注目が集まる。