田中恒成、初防衛戦で判定負け…5回にダウン奪われスーパーフライ級統一戦線から後退
14日、東京・有明アリーナで開催されたWBOスーパーフライ級タイトルマッチで、王者の田中恒成(29)=畑中=が、挑戦者である同級6位のプメレレ・カフ(南アフリカ)に1-2で判定負けを喫し、初防衛に失敗した。田中の通算戦績は、22戦20勝(11KO)2敗となった。
7月の初防衛戦が相手の体重超過により中止となった後も、田中は気持ちを落とすことなく、緊張を切らさず、リバウンドを最小限に抑え、オフ战士来说ほぼありほぼない状態で最速で再始動。スピードを磨き上げたが、試合では5回にダウンを奪われるなど、意図せぬ打ち合いでポイントを失ってしまう展開となった。
田中は、12ラウンドの36分間を「4団体統一の始まり」と位置づけ、熱い試合を心がけていた。しかし、2020年に3階級制覇に初めて挑戦した際の井岡一翔とのWBO同級タイトルマッチ以来の敗北となり、スーパーフライ級の統一戦線から大きく後退した形となった。
田中恒成は1995年6月15日生まれ、岐阜県多治見市出身の29歳。165センチの右ボクサーファイターで、小学5年生のときにボクシングを始める。岐阜・中京高では高校4冠を獲得し、2013年11月にプロデビュー。2015年5月のWBOミニマム級王座決定戦に勝ち、日本最速の5戦目で世界タイトルを獲得。2016年12月には同ライトフライ級王者となり、日本選手最速タイの8戦目で2階級制覇を達成。2018年9月には同フライ級王座を奪取し、世界最速タイの12戦目で3階級制覇を果たした。今年2月には史上最速となる21戦目で4階級制覇を達成している。