西舘の活躍でヤクルトが巨人を下す!中盤の厚みが勝利を呼び込む
ヤクルト、巨人を破り5対4で勝利 西舘の活躍が光る
29日、神宮球場で行われたセ・リーグの試合で、ヤクルトが巨人を5対4で破り、勝利を収めた。この試合で注目を集めたのは、6回から3番手で登板した西舘投手の活躍だ。
巨人の阿部監督は、捕手出身の監督として初めて優勝を果たし、その喜びを語った。「同じく捕手を務めた身として、本当にうれしく思っています。ただ、喜びに浸るのは一瞬だけ。次はクライマックスシリーズを勝ち上がらないとね」と、次の目標に向けて意気込みを語った。
巨人の先発陣は、戸郷、菅野、グリフィン、井上、山崎伊と、最長6戦のファイナルシリーズでも十分な人数を揃えている。終盤の投手陣もケラー、バルドナード、大勢と万全の態勢だ。しかし、試合の流れを左右する中盤の投手陣の役割が重要となる。
この試合で、西舘投手は6回から登板し、見事なピッチングを披露した。3回を1安打無失点と、ケチのつけようのない投球を続けた。最速153キロのストレートは角度も持ち、カットボールやフォークボールも有効に使用した。特に進化を感じさせたのはカーブだ。この日、西舘は6つの三振を奪い、そのうちの一つはオスナをカーブを見せた後にカットボールで三振に仕留めた。これまでの27試合(27回2/3)でカーブの使用率は11%だったが、この日は48球中10球と21%に増加。投球の幅を広げる有効な球種として確立されている。
また、26日のDeNA戦で完全救援を果たした横川、赤星、船迫に加えて、西舘も中盤の投手陣に加わることで、チームの厚みが増した。先発投手が早く降板した場合の第2先発としても期待できる存在となった。
スポーツ報知評論家の村田真一氏は、「西舘の活躍は、ヤクルトの中盤の投手陣の強化に大きく貢献している。先発投手が早く降板した場合の対応力も向上し、チーム全体の戦力が底上げされている」と評価している。
この試合の勝利により、ヤクルトはクライマックスシリーズに向けて自信を深め、巨人は次戦に向けてさらなる調整が必要となった。両チームの今後の展開に注目が集まる。