浅倉カンナ、さいたまスーパーアリーナで壮絶な引退試合、新たな人生へ

浅倉カンナ、さいたまスーパーアリーナで壮絶な引退試合、新たな人生へ

浅倉カンナ、さいたまスーパーアリーナで引退試合

2023年10月29日、さいたまスーパーアリーナで『Yogibo presents RIZIN.48』が開催され、第7試合では伊澤星花と浅倉カンナの対戦が行われた。この試合は浅倉カンナの引退試合となり、多くのファンが集まり、彼女の最後の試合を観戦した。

浅倉カンナのキャリア

浅倉カンナは2016年に19歳でRIZINデビューし、その才能と努力でジョシカクの中心人物へと成長した。彼女はRENAを倒し、一躍注目の選手となった。当時は那須川天心との交際も話題を呼び、多くのファンを魅了した。しかし、スーパーアトム級王座は浜崎朱加に阻まれ、戴冠することができなかった。今回の試合では、現王者の伊澤星花が最後の相手を務めることとなった。

試合の展開

試合は打撃では互角の展開となったが、伊澤星花がタックルを仕掛けてテイクダウンを奪うと、サイドポジションからコツコツと浅倉カンナをコントロールした。さらにノースサウスチョークで絞め上げる場面もあったが、浅倉は持ち前の身体の柔らかさで耐え続けた。動きが封じられる場面が目立った浅倉だったが、3R終了間際にはがむしゃらに殴りかかり、踏みつけなども見せて最後まで全力を尽くした。

伊澤星花の勝利と感想

判定3-0で勝利した伊澤星花は、試合後「自分としてはすごい情けない試合になってしまったんで、もう1回出直してきたいと思います。もっともっと強くならないといけないと思うので、今よりもっと追い込んでしっかり倒せる打撃を作って寝技でも決めきれるような強い選手になりたいと思います」と涙ながらに語った。彼女の言葉には、さらなる成長への強い意欲が感じられた。

浅倉カンナの引退セレモニー

最後の試合を終えた浅倉カンナは、「今日の試合、最後で色んな意見があった中で自分はSNSで発言するのが苦手て、試合で結果で出そうと思ったんですけど伊澤選手強かったです。でもこうして対戦を受けてくれたことほんとに感謝しています。星花ありがとう」と笑顔で感謝の言葉を述べた。RIZIN関係者やチームメイト、ファンなどに一つ一つ感謝の言葉を残し、「お父さん、天才とも才能があるとも言われた事がない私を諦めずに強くしてくれてありがとう。お母さんもどんな時も味方でいてくれてありがとう」と家族への感謝も忘れなかった。

引退の思い

引退の10カウントゴングを終えた浅倉カンナは、「なんかもう、本当に色んなことを思い返して。自分が言うのもなんですけど『よくここまでやったな、自分』っていう感情でした。格闘技が今までは日常に当たり前にあったので、その格闘技が無い生活も楽しみたいと思っています。化粧とかちゃんとして出かけたりしたい(笑)今の気持ちはホッとして清々しい気持ちが大きいです。今日までたくさん本当にありがとうございました。今日で格闘家として最後の舞台を踏み切ることが出来ました。本当に感謝しています。ありがとうございました」と挨拶し、8年間の格闘家生活を締めくくった。

浅倉カンナの引退は、多くのファンにとって寂しい出来事ではあったが、彼女の新たな人生の始まりでもある。彼女の今後がどのような形で輝くか、多くの人々が期待を寄せている。浅倉カンナ、お疲れさまでした。これからも応援しています。