【フィギュア】鍵山優真、新シーズンで大人の情熱表現に挑戦!五輪プレシーズンへの新境地開拓

【フィギュア】鍵山優真、新シーズンで大人の情熱表現に挑戦!五輪プレシーズンへの新境地開拓

フィギュアスケート男子で昨季の世界選手権銀メダルを獲得した鍵山優真(21歳、オリエンタルバイオ/中京大)が、2024-25年シーズンに新たな挑戦を開始する。9月30日、都内でグランプリ(GP)シリーズへの意気込みを語る記者会見に出席した。

この日は、5月に現役を引退し、司会を務めた宇野昌磨さん(26歳)の不在が目立った。今季は26年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック(五輪)のプレシーズンとなる。鍵山はフリーで初めてフラメンコの曲に挑むことで、表現の幅を広げていく方針を示した。

今季のテーマは「大人っぽく情熱的に!」と掲げられている。鍵山は「これまで疾走感のある滑りを追求してきたが、より大人っぽい滑りを目指したい」と語り、宇野さんの貫禄ある滑りを目標に挙げた。5歳年上の先輩の背中を追いかけてきた鍵山は、その憧れが不在の今季、自身が追いかけられる存在となることを意識している。

新フリー「アメクサ」は自身初のフラメンコの曲で、練習では新たに習得中の4回転ルッツに加え、手の動きや足のステップを鏡で何度も確認している。「どんな表現もこなして『すごい』と思わせるのが目標。内側から震えるような情熱を伝えたい」と力強く語った。

新たな挑戦には喜びもあふれる。会見で司会を務めた宇野さんから「挑戦に失敗はつきもの。全力で失敗して成長してください」とエールを送られ、鍵山は深くうなずいた。「挑戦することで『こういうのができるんだ』と知ることができる。その過程が楽しい」と高揚感を胸に、新たな一面を開拓していく決意を示した。