稲垣吾郎主演「NO.9-不滅の旋律-」4度目の上演、ベートーヴェンの魂に迫る
稲垣吾郎(50)が舞台「No.9-不滅の旋律-」で主演を務めることになった。この舞台は2015年の初演以来、4年ぶりに上演される。19世紀初頭のウィーンを舞台に、ドイツの音楽家ルートヴィヒ・ベートーベンの苦悩の人生と創作の輝きを描く。今回は「第九」初演から200年の節目にあたる年での上演となる。
主演の稲垣は初演からベートーベンを演じ続けている。秘書としてベートーベンを支えるマリア役には剛力彩芽、ベートーベンと対等に渡り合うピアノ制作者のナネッテ役には南沢奈央が扮する。そのほか、崎山つばさ、中尾暢樹、片桐仁、岡田義徳、深水元基、奥貫薫、羽場裕一、長谷川初範が出演する。
稲垣はベートーベンを演じることについて、「ベートーベンを演じていると、ふと自分と重なるような瞬間があり、もう一人の自分といるような感覚に陥ることがあります。回を重ねてもなお、つかみきれないところもあって、常にベートーベン像を追い求めている気がします。4度目の上演となる今回も、ご一緒するキャストの方々と新たな『No.9』を作り上げていきたいと思っています。そして、緊張感のある序盤から『歓喜の歌』が響く終盤まで、お客さまと一体となってベートーベンという人物を動かし、物語を紡いでいくことを楽しみにしています」とコメントしている。
演出を手がける白井晃氏は、「世紀を超えた天才ベートーベンが残した楽曲の持つ力は計り知れません。その楽曲に宿った魂に迫るための冒険をわたしたちはこれまでも繰り返してきました。もちろん、この冒険の中心に常に存在したのは、稲垣吾郎という稀有の才能に他なりません。憑依(ひょうい)という言葉を思い浮かべるほどに、稲垣さんはベートーベンの魂に肉薄し、冒険の先頭に立ち続けてくれました。この作品は、継続して上演する運命にあると思っています。今回の上演は、まだ通過点。この通過点を皆さんに見守っていただきたいと、心から願っております」と述べている。