麻倉未稀、乳がん体験から見つけた新たな歌声と人生の喜び
歌手の麻倉未稀(64)が1日、都内で開催された「ピンクリボンフェスティバル2024オープニングナイト」に出席し、ライブとトークを行った。
麻倉は17年4月、テレビ番組の健康診断企画で乳がんが発見されたことを明かした。「公表するかどうかを決めないと番組が前に進まなかった」と振り返り、「東大病院から藤沢に帰る電車の中で公表することを決めて、改札を出てすぐ事務所に連絡した」と語った。
手術後、麻倉が最も心配していたのは「いつから歌えるか」だった。「先生に聞いたら『3日後には歌えます』と言われ、実際に病室で歌っていた」と明かした。乳がんが発覚する前からコンサートの予定があったが、延期はしなかった。「目標があった方がいいかなと。庄野真代さんとのコンサートだったけど、真代さんがいろいろやってくれました」と感謝の言葉を述べた。
麻倉は「がんはいやだったけど、キャンサーギフトだなと思ったのは、歌いやすくなったこと」と語った。実際、3週間ほどで復帰し、「リハでどこに呼吸を入れれば痛みがないかを探していたら、実はそこがベストな場所だった。『じゃあ、今までは何だったの』って」と笑いながら話した。
また、「歌だけ歌っていたらお会いできない人たちとの出会いも、キャンサーギフトだと思います」と述べた。麻倉は「がんになったからと人生を諦めず、それぞれの人生を楽しんで欲しい」とエールを送り、「まだしゃべりたりない」とほほ笑んだ。
この日、麻倉はドラマ「スクール☆ウオーズ」の主題歌「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」など、計5曲をピアノ演奏をバックに歌唱した。