乳がんを経験した女性たちの希望、乳房再建の現実と課題

乳がんで失くした胸を取り戻した女性たちの写真集が発売された。写真集『New Born -乳房再建の女神たち-』には、乳がんを経験し、乳房再建手術を受けた12人の女性が登場する。写真家の蜷川実花さんが撮影し、乳房再建に特化した患者支援団体「NPO法人E-BeC」が企画した。

写真集には、乳房再建手術を受けた女性たちのインタビュー記事も掲載されている。写真集の企画を担当した真水美佳さんは、乳房再建の情報が地方では知られていないことが多く、情報格差がまだ解消されていないことを指摘した。

乳房再建手術は、乳がんの手術後に、失った乳房を再び作るために行われる。再建手術を受けるには、乳腺外科と形成外科の医師の密な連携が必要だ。再建手術の技術は進化しており、自家組織再建や脂肪注入による再建など、選択肢が広がっている。

写真集に登場する女性たちのインタビュー記事では、乳房再建手術を受けるまでの葛藤や、術後の生活などが語られている。地方では、乳房再建手術を受けることが難しい状況が続いているが、写真集は、乳房再建の情報を広めるのに役立つと期待されている。

乳房再建手術は、乳がんを経験した女性たちにとって、再び自信を持って生きるための第一歩となることが多い。写真集『New Born』は、乳房再建の可能性を広く知らせることで、乳がんを経験した女性たちが希望を持って生きていけるように支えていくことを目的としている。