ChatGPTの新モード「GPT-4o」が利用可能に——ユーザー視点での詳細解説

ChatGPTの新モード「GPT-4o」が利用可能に——ユーザー視点での詳細解説

最近、ChatGPTのユーザーの中には、画面に表示されているGPTのバージョンの「V」をクリックすると、「GPT-4o」という新たなモードが選択できることに気づいた方もいるでしょう。この新バージョンは一体何が違うのか、またどのように利用できるのか、本稿ではその概要と特徴について詳しく説明します。

「GPT-4o」とは?

「GPT-4o」は、2023年5月にOpenAIが発表したAIモデルで、読み方は「ジーピーティーフォーオムニ」(または「ジーピーティーフォーオー」)です。この名称の「omni(オムニ)」は、一般的に「全ての」を意味する接頭辞で、GPT-4oが従来の「GPT-4」よりも多様な機能を備えていることを示しています。

主な特徴と進化

  1. 処理速度の向上: GPT-4oの最大の特徴の一つは、処理速度の向上です。従来のGPT-4に比べて、レスポンス時間が短くなり、ユーザーが入力した内容に対する回答がより迅速に得られるようになりました。これは特に、大量のテキストを処理する際に大きな違いを生み出します。

  2. 日本語生成の自然さ: また、GPT-4oでは日本語での生成がより自然になっています。過去のバージョンでは、日本語の文法や表現が少しぎこちない場合もあったため、この改善は日本のユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。

  3. マルチモーダルな対応: GPT-4oは、よりマルチモーダルな入出力に対応しています。例えば、GPT-3では文章の指示から文章の出力のみが可能でしたが、GPT-4ではDALL・E3などの画像生成モデルを使って文章から画像を生成することができるようになりました。そして、GPT-4oではさらなる進化があり、音声から文章を生成するなどの新たな機能が追加されています。

現状の利用可能性

ただし、現時点ではGPT-4oのマルチモーダルな機能が完全に利用できるわけではありません。例えば、「音声モード」は限定的なα版として一部のユーザーのみにテスト提供されており、大部分のユーザーはまだそれを利用できません。将来的には、対応するマルチモーダルなユースケースが増えてくることが期待されていますので、今後の機能アップデートには注目しておくことが重要です。

利用時の注意点

  • 無料アカウントと有料アカウントの違い: GPT-4oは無料アカウントでも利用可能ですが、無料アカウントと有料のChatGPT Plus(月20米ドル)の契約ユーザーでは、一定時間内に使用できる上限回数に違いがあります。上限回数を気にせずに頻繁に利用したい場合や、更に高度な機能を利用したい場合は、有料プランの契約を検討する価値があります。

  • DALL・E3の利用制限: 無料アカウントでGPT-4oを選択した場合でも、DALL・E3を使って画像を生成するなどの機能は利用できません。これらの機能は有料プランに含まれているため、利用を希望する場合は有料プランへのアップグレードが必要となります。

まとめ

現状では、GPT-4oを選択することで、大部分のユーザーにとっては生成のレスポンスが速くなり、生成される日本語もより自然に感じられる程度の差があります。将来的には、より豊富なマルチモーダルな機能が利用可能になることが期待されています。無料アカウントでも利用可能ですが、頻繁に利用する場合や高度な機能を利用したい場合は、有料プランへのアップグレードを検討してみてください。

GPT-4oは、AIの進化を肌で感じられる一例であり、今後もその発展に注目が集まるでしょう。