OpenAIとHearstの提携:ChatGPTでEsquireなどのライフスタイルコンテンツが利用可能に
米国のAI企業OpenAIは10月8日(現地時間)、米国のメディア複合企業Hearstとの提携を発表した。HearstはSan Francisco Chronicle、Esquire、Cosmopolitan、ELLE、Car and Driverなど、20以上の雑誌ブランドと40以上の新聞を運営している。
この提携により、OpenAIのChatGPTやSearchGPTなどの製品は、Hearstが提供する多様なコンテンツを表示できるようになる。OpenAIは、この提携によってChatGPTの2億人の週間アクティブユーザーに、幅広いライフスタイルコンテンツを提供できると述べている。
Hearst Magazinesのデビ・チリチェラ社長は、「OpenAIとの提携は、雑誌コンテンツの未来を進化させるのに役立つだろう」とコメントした。
契約の一環として、ChatGPTで表示されるHearstのコンテンツには適切な引用が含まれ、ユーザーはオリジナルソースにリンクされる。契約の詳細条件は明らかにされていないが、HearstのコンテンツがOpenAIの製品に統合されることが確認されている。
OpenAIはこれまで、AP通信、Financial Times、News Corp、The Atlantic、Vox Media、Conde Nastなど、多くのメディア企業とのコンテンツ統合提携を結んできた。これらの提携条件も明確にはされていないが、OpenAIはメディア企業に対し、知的財産に対する報酬を支払うとみられている。
また、OpenAIは10月に入って、66億ドルの資金調達と40億ドルの信用枠確保を発表している。