『ヴェノム:ザ・ラストダンス』公開に伴う黒キャラの魅力と人気の秘密
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』が10月25日、26日、27日に先行上映され、11月1日から全国公開される。この作品は、2018年に公開された『ヴェノム』の3作目で、シリーズの最終章となる。
ヴェノムは、そのグロテスクな風貌と、エディとヴェノムの奇妙な共存関係が特徴的で、日本でも21億円を超える興行収入を記録した。2021年に公開された続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』では、最凶ヴィランのカーネイジとの激しい戦いの中で、エディとヴェノムが深い信頼関係を築き、世界の危機を救った。
ヴェノムの黒い外見とダークヒーローとしての魅力は、日本でも人気の「黒キャラ」カテゴリーに分類される。黒は神秘的で、カッコよさや強さ、時には危険さを感じさせる色であり、多くの人々に愛されている。
例えば、『名探偵コナン』の「黒ずくめの組織」は、主人公・江戸川コナンの因縁の相手として、物語の重要な要素となっている。組織のメンバーは総じて黒い衣服を着ており、その謎めいた存在が読者を引きつけてやまない。
また、サンリオのキャラクター「クロミ」は、ピンクのどくろがついた黒いずきんがチャームポイントで、小悪魔的なビジュアルと乙女チックなギャップが人気を集めている。2022年からは3年連続で「サンリオキャラクター大賞」の3位を獲得している。
手塚治虫の『ブラック・ジャック』の主人公であるブラック・ジャック(本名:間黒男)は、天才外科医として、人間の病苦や生死について真正面から向き合い、多くの人々に感動と深い問いかけを与え続けている。
さらに、熊本県のPRマスコットキャラクター「くまモン」は、その真っ黒な体と真っ赤なほっぺ、少しとぼけた表情が特徴的で、累計1兆4000億円の関連商品売上高を記録している。
ヴェノムは、赤と青のスーツを身に着けたスパイダーマンとは対照的に、強靭で真っ黒な肉体と鋭い牙、長く伸びる真っ赤な舌を持つ地球外生命体。エディに寄生することで物語が始まり、エディと深い信頼関係を築いていく。トム・ハーディは、ヴェノムの魅力について「無慈悲でルールがないから、演じるのに最高のキャラクターだ」と語っている。『ヴェノム:ザ・ラストダンス』では、ヴェノムの<隠された秘密>が初めて明かされ、エディとヴェノムが迎える<ラストダンス>が描かれる。