大谷翔平のドジャースvsパドレス:マチャド暴投疑惑と遺恨の深まる地区シリーズ
ドジャースは8日(日本時間9日)にサンディエゴでパドレスとの地区シリーズ第3戦を戦う。街中は緊張感とお祭りムードに包まれている。
6日(同7日)にドジャー・スタジアムで行われた地区シリーズ第2戦で、パドレスの三塁手マニー・マチャド(32)がロバーツ監督めがけてボールを投げた“疑惑”が鎮火する気配はない。ESPNのジェフ・パッサン記者が8日に自身のX(公式ツイッター)で、同局が入手したとする別角度の動画を公開し、むしろ問題は拡大している。
問題のシーンは6回のドジャースの攻撃前だった。SNSで拡散された動画を見ると、ボール回しを終えたマチャドが三塁側のドジャースベンチに向かってスナップスローを放った。ボールはネットに当たったため直撃はしなかったが、テオスカー・ヘルナンデス外野手(31)が激怒する様子が映っていた。一方、打席に立つ大谷翔平投手(30)はいつもと変わらない様子だった。ロバーツ監督は7日(同8日)の会見で「故意に私に向けて投げたなら非常に失礼だ」と怒りをあらわにし、ドジャースが米大リーグ機構に証拠映像を提出したと報じられている。
一方、パドレスのシルト監督は8日の試合前会見で「意図はなかったと思う」と強調し、マチャドをかばった。
第2戦の7回には、パドレスの左翼手ジャクソン・プロファー(31)や右翼手フェルナンド・タティス(25)がドジャースファンを挑発したことで、観客席から物が投げ込まれて一時中断になるなど大荒れだった。地区シリーズをどちらが制するにしろ、ファンを巻き込んで遺恨が深まったことは間違いない。