山本由伸、5回無失点でドジャースをリーグ優勝決定シリーズに導く!米メディアも絶賛
ドジャースの山本由伸投手は11日(日本時間12日)、パドレスとの地区シリーズ第5戦で先発登板し、5回63球を投げて2安打無失点の快投を見せた。この試合の勝者がリーグ優勝決定シリーズに進出する重要な試合で、山本は大役を果たし、米国でも絶賛の声が上がっている。
5日(同6日)の第1戦では3回5安打5失点と不本意な投球に終わった山本だったが、この日は一転、素晴らしい投球を見せた。初回は絶好調のタティスJr.から空振り三振を奪うなど三者凡退。3回には1死一、二塁のピンチを迎えたが、タティスJr.を三ゴロ併殺に仕留めた。4回、5回と3人で斬って取り、ベンチでロバーツ監督とハグ。大谷からも笑顔で労われた。
米専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者は、山本が今年19回の先発で初回の防御率が7.11だったことを指摘し、初回をゼロに抑えたことが大きいと評価した。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、勝ったチームが次のシリーズ進出という試合で5回以上を無失点とした先発ピッチャーは、山本がドジャース史上5人目となった。
試合を中継した米スポーツ専門局「FOXスポーツ」の実況席では、殿堂入り右腕のジョン・スモルツ氏が「スライダーがとても素晴らしい。ここでスプリットを投げないのは良い兆候と言えるだろう。ゾーンへのこの投球がどれだけ素晴らしいか見てくれ。打者が打ちたがるゾーンに投げながらも途中で消えた」と絶賛していた。
試合序盤、中継インタビューに応じたロバーツ監督は「私としては、4回までいってほしい」と話していたが、それを上回る投球となった。「間違いなく、タティスの打席でのダブルプレーは大きかった」と、ピンチをしのいだシーンを挙げていた。