「超人レコード達成」大谷翔平、2024年50-50の奇跡とMVP受賞の可能性

「超人レコード達成」大谷翔平、2024年50-50の奇跡とMVP受賞の可能性

ドジャースの大谷翔平が悲願の地区優勝を果たし、その先へと突き進んでいる。今シーズンの大谷は、数々の記録を打ち立て、その活躍はフィクションを超えた金字塔となった。

2024年、大谷はメジャーリーグ史上初の50本塁打&50盗塁の「50-50」を達成し、54本塁打、59盗塁を記録。打率も3割1分とリーグ2位の成績を残した。メジャーリーグ研究家の友成那智さんは、「メジャーでは『40-40』達成者は大谷選手以外に5人いますが、3人は筋肉増強剤を使用しての成績です。大谷選手は『クリーン』でありながら『50-50』を達成したことは奇跡に近い。MVP受賞が確実視されていますが、守備につかないDHの選手はMVP選考で不利とされ、これまでも今後も出ないと考えられていました。そんな中で受賞すれば快挙です」と語る。

大谷の独特なポーズや儀式も注目を集めている。塁に出ると、両手を上げて上体を傾けながら左足を上げる「キケポーズ」を決め、一塁コーチのマッカローとヘルメットをぶつけ合う「儀式」もおなじみ。また、ホームランを打った後には、舌を出して胸の前で両手をぶらぶらさせる「デコピンポーズ」をロハスとよくやっている。

ドジャースでは、ホームランを打った選手がひまわりの種の「シャワー」を浴びせるのがお決まりとなっている。50号本塁打の記念球は、オークションサイトで183万ドル(約2億6500万円)に達し、複数のファンが所有権を主張して提訴するカオスな状況になっている。

大谷は試合が終わるとすぐに帰宅することが多く、真美子夫人との時間が「結果」につながったと振り返っている。また、大谷の影響で観客数も増加しており、アスレチックスのホームゲームでは平均より2万4000人ほど多い観客が集まった。

開幕から「40打席本塁打なし」という自己ワースト記録もあったが、技術的な面での修正で調子を上げていった。また、水原一平被告の事件により、チームメートとのコミュニケーションが直接取れるようになり、チームの団結力も高まった。

英語力も向上し、チームメートとの交流も増えている。1日10時間の睡眠を取る大谷は、睡眠の質や疲労の回復具合を計測している。ロサンゼルス市は5月17日を「大谷の日」に制定し、岩手県奥州市でも毎月17日を「大谷デー」として応援している。

副収入も140億円を超えるとされ、世界中から注目を集めている。9月21日から27日の期間で、大谷選手が最も検索されたスポーツ選手に選ばれ、日本やアメリカ、韓国では1位、ブラジルとイギリスで9位、スペインで10位にランクインした。

超人的記録ばかりの今年。あとは世界一だけだ。