スコッティ・シェフラー、驚異的な賞金獲得でPGAツアーを席巻!一人で下位142選手の合計を上回る6222万ドル

スコッティ・シェフラー、驚異的な賞金獲得でPGAツアーを席巻!一人で下位142選手の合計を上回る6222万ドル

PGAツアーは現在、フェデックスカップフォールを開催中だ。今年、スコッティ・シェフラーが年間王者に輝き、その獲得賞金が驚くべき数字を記録した。年間王者のボーナスとコムキャストビジネストップ10のボーナスを含めると、1シーズンで6222万ドル(約90億円)を稼いだ。これは過去最高の記録だ。

2位のザンダー・シェウフェレは29万ドル(約43億円)を獲得したが、シェフラーは彼の2倍以上を稼いだ。生涯獲得賞金リストで今季のシェフラーを上回るのは、タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ジム・フューリック、ビジェイ・シン、アダム・スコット、ジャスティン・ローズ、ジョーダン・スピースの7人だけだ。

このペースが続けば、タイガー・ウッズの生涯獲得賞金を抜くのも時間の問題だろう。ツアー通算82勝のスーパースターを追い抜くタイミングが、本人も周囲も予想していなかったに違いない。

今季、シェフラーは19試合に出場し、7勝を挙げ、トップ10に16回入った。1試合当たりの獲得賞金は327万ドル(約4億8000万円)、1ラウンド平均82万ドル(約1億2000万円)だ。1ショット当たりに換算すると1万2000ドル(約177万円)となる。

さらに驚くべきは、今季の賞金ランク下位の選手142人の獲得賞金の総額6173万ドルを、シェフラーが一人で上回ったことだ。6222万ドルを一人で稼いだという事実は、驚異的だ。

PGAツアーの賞金がこれだけ高騰した背景には、LIVゴルフの存在がある。LIVは高額な移籍金で選手を勧誘し、3日間トーナメントの優勝賞金が6億円と破格だ。これに対抗するために、PGAツアーはシグネチャーイベントを設定し、優勝賞金を6億円に設定した。今季、このイベント8試合中4試合でシェフラーが勝ったことで、LIVの年間王者ジョン・ラームの獲得額(ボーナスを含め約51億円)を大きく上回った。

シェフラーにとって今年もっとも少額だったのは、パリ五輪での金メダルの報奨金3万7500ドル(約555万円)だった。しかし、3打差で表彰台に上がり、国歌が流れる中、彼の頰に涙が伝った。この瞬間、彼にとって星条旗を背負って勝ち取った金メダルは、賞金に代え難い大きな価値があった。