ラグビーコラム:南アフリカ代表WTBアレンゼが相模原のダイナボアーズに衝撃の加入、チーム躍進の鍵握る
相模原に南アフリカ代表WTBのカートリー・アレンゼ(28)が加入した。昨秋のW杯フランス大会優勝メンバーの1人で、代表キャップは22。7人制では2021年東京五輪にも出場している。176センチ、80キロと日本人と変わらない体格ながら、爆発的な加速力を武器に活躍が期待される。
石井晃ゼネラルマネジャー(GM)は、「これだけの大物はシェーン・ウィリアムズ以来」と評価する。アレンゼの加入は、実績やスター性だけでなく、人間性も含めてチームにフィットする選手であることから決まった。石井GMは、「話し方やさまざまな言葉から、人間としての良さも感じる」と述べている。
相模原は2022年度に2部から1部に昇格し、同年は10位、昨季は9位だった。石井GMは「チームはラグビー界に衝撃を残せるよう準備している」と意気込んでいる。プレーオフ進出圏内の6位以内はマストなミッションで、アレンゼの存在はその実現に大きく貢献すると期待される。アレンゼは「チームの成功のために全力を尽くしたい。フィールドの内外で貢献し、ダイナボアーズのファンの誇りになれるように頑張る」とコメントしている。
南アフリカ代表にはリーグワンに所属する選手が多く、CTBダミアン・デアレンデ(埼玉)、ジェシー・クリエル(横浜)、WTBチェスリン・コルビ(東京SG)も日本で戦っている。特にコルビとの対決は注目されており、来年3月16日の第11節、京都のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で開催される東京SG戦は、古都を熱くさせるマッチアップとなることが期待されている。