「地球3.5周の移動」守田英正の過酷なスケジュールにスポルティング監督が危惧、サッカー日本代表戦の影響
スポルティングCPに所属するMF守田英正が、サッカー日本代表の試合のために11日間で約3万kmを移動することになる。スポルティングにとって、これは選手に大きな負担が伴うとポルトガルメディア『A Bola』が報じている。スポルティングのルベン・アモリム監督も、長距離移動が選手に与える影響について警鐘を鳴らしている。
昨季、守田は欧州でプレーするサッカー選手の中で最も過酷な国際移動を経験した10人のうちの1人に数えられている。FIFPRO(国際プロサッカー選手会)の「2024年選手負荷モニタリングレポート」によると、守田は昨季28回の移動で総移動距離は14万2320kmに達した。これは地球の周囲約4万kmの3.5周分に相当し、合計186時間を移動に費やしている。同ランキングの1位は、トッテナムに所属するアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロで、昨季25回の移動を行い、211時間で16万2978kmを移動している。
アモリム監督は、9月21日の試合前に「守田は素晴らしい選手だが、代表戦の後は調整に時間がかかる」と警鐘を鳴らしている。ポルト戦での好パフォーマンスを評価されていた守田は、次の代表戦で再び長距離を移動し、その後の試合では疲労が残ることが懸念されている。
今回の代表戦では、守田はサウジアラビアのジッダから日本の埼玉、そして再びリスボンへと計約2万7820km、約3万kmの移動を余儀なくされる。中東での試合も含まれるため、いつも以上に負担がかかるに違いない。
さらに、スポルティングには南米の選手も多く、ポルティモネンセ戦(現地時間10月18日)直前に戻ってくることになる。これにより、チーム全体にかかる負担がさらに増し、コンディションの調整が難しい状況が続く見通しだ。