パリ五輪を終え、競輪一本の道を歩む太田りゆ、500バンクに挑む
パリ五輪を終え、日本代表を引退した太田りゆ(30歳、埼玉、112期)が、宇都宮競輪場で開催される「WINTICKET杯(F2)」の初日2Rガールズ予選①に参戦する。太田は五輪引退後、練習やスケジュール管理を全て自分で行っていると語り、「メディアの活動も忙しく、五輪から2ヶ月が経ったことを実感しています。将来的には埼玉に戻る予定ですが、競輪祭などもあり、引っ越しの時間がないため、年末か年始に移動するつもりです」と述べた。
宇都宮競輪場の500バンクを走るのは2019年のガールズフレッシュクイーン以来で、地元の大宮でも走ったことがないという意外な事実も明かされた。「500バンクを走ったのは高知の1回だけなので、事前に500のレースを見ました。仕掛けるポイントはなんとなく分かりましたが、実際に走るのは全く違う。レースの流れもタイトル戦やGIとは異なるので、自在選手の動きに注目しています」と、500バンクへのレースに緊張を隠せなかった。
前回の川崎開催では久々のレースにもかかわらず、完全優勝を果たした。「前回は久々のレースで緊張しましたが、自分に人気が集中するという経験も初めてでした。ミッドナイトレースは一日中緊張するので、モーニングの方が良いかもしれません」と苦笑いを浮かべた。
現在はナショナルチームを離れて競輪一本の生活を送っており、「練習はできていますが、計画を立てて調整しています。この日程でこの調整が良いのかはまだ分かりません。まずはやってみて、良い悪いを判断する必要があります」と、調整の難しさを語った。
今シリーズは太田が飛び抜けている印象だが、レース巧者も多数参加している。走り慣れない500バンクに緊張はありつつも、太田らしいスピードを活かした自力戦で圧倒的な走りを期待したい。