竹田麗央、25試合で2億円超えツアー史上最速!年間最多10勝も視野に
先週に続いて竹田麗央(21)の活躍を紹介する。前週の女子ゴルフ「スタンレーレディスホンダ」(静岡)では、2003年度生まれの〝ダイヤモンド世代〟の佐藤心結(みゆ、21)が初優勝を果たした。竹田は4位に終わったが、ホールアウト後の第一声に驚かされた。「朝から優勝しか狙っていなかった」。初めて口にした強気の言葉は、彼女の控えめな性格とは打って変わり、勝利への強い執念が感じられた。
最終日、首位に4打差で迎えた竹田は、3番から3連続バーディーを奪うなど7ホールを終えて11アンダー。8番グリーン横のスコアボードには「-11竹田麗央 -11河本結」と速報が表示され、ギャラリーからはどよめきが起こった。
しかし、8番(パー5)で痛恨のミス。1打目を右に曲げ、ピンまで190ヤードの難しいライから4Uで打った2打目は木に当たって池に沈んだ。1打罰で打った4打目はグリーン奥のバンカーへ。ダブルボギーを喫したが、「初日も同じような所から打ってうまくいった(結果はパー)。攻めた結果なので」と冷静に受け止めた。
後半も3つのバーディーを奪い、12アンダーの4位でフィニッシュ。悔やんだのは8番のミスではなく、16番からの3ホールでバーディーを取れなかったことだった。
今季3度目の2週連続優勝はならなかったが、4位の賞金720万円を加えて今季の獲得賞金額は2億119万1850円に。25試合での2億円超えはツアー史上最速である。残り7戦、年間獲得賞金の史上最高額は15年のイ・ボミの2億3049万7057円。さらに7勝の竹田の先には、03年に不動裕理がマークした年間最多10勝の記録も視野に入っている。
「いつのまにか竹田さんが上位にいる。他のゴルファーにはプレッシャーです。『きっと彼女はやってくる』とね。今やそういう存在」とは女子プロ協会関係者。確かに今の竹田は、敗れてもなお強さを感じさせる存在となっている。