「ビッグ3」の一角、ビールがサンズ移籍の真相を語る:「急転直下だった」トレードの舞台裏<DUNKSHOOT>
昨夏、ブラッドリー・ビールは11年間在籍したワシントン・ウィザーズからフェニックス・サンズへ移籍した。2012年にウィザーズに入団し、2022年に5年2億5100万ドルのMAX契約を結んでいたビールは、愛着のあるワシントンDCからアリゾナ州フェニックスへ移ることになった。
10月8日に公開されたポッドキャスト番組『Run Your Race』に出演したビールは、昨年のトレードの舞台裏について語った。彼は当初、フェニックスへの移籍は考えていなかったと明かし、「急転直下の展開だった」と述べた。ビールはマイアミ・ヒートとミルウォーキー・バックスのコンタクトを待っていたが、両チームからの具体的な動きがなかったため、サンズへの移籍が決まった。
サンズに加入したビールは、ケビン・デュラントとデビン・ブッカーと共にビッグ3を形成。加入1年目は49勝33敗(勝率59.8%)のウエスタン・カンファレンス6位のチームで、平均18.2点、4.4リバウンド、5.0アシスト、1.0スティールを記録した。しかし、主に序盤でケガに苦しみ、53試合の出場にとどまった。
ビールは昨季、キャリアハイとなるフィールドゴール成功率51.3%、3ポイント成功率43.0%(平均1.9本成功)を記録。彼は「30試合を欠場し、チームは49勝した。もし僕がそのうち半分でもプレーできていたら、ウエストで第1シードになっていた」と自信を示した。ビールが欠場した29試合でサンズは16勝13敗と勝ち越したものの、出場した試合では33勝20敗と好成績を残していた。
今夏、サンズはフランク・ヴォーゲルHCを解任し、マイク・ブーデンホルザーを新HCに招聘。先発はデュラント、ブッカー、ビール、ユスフ・ヌルキッチ、新加入の司令塔タイアス・ジョーンズの5人が予想されている。2年目のシーズン、ビールには3番手の得点源として、1年を通じて健康体を維持してほしいところだ。