中島啓太、苦境から奮起へ:地元大会で正念場、欧州ツアー再挑戦

中島啓太、苦境から奮起へ:地元大会で正念場、欧州ツアー再挑戦

中島啓太が4月の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」以来、日本ツアーに参戦する。本大会の出場のため、2週前の「アクシオナ スペインオープン」(予選落ち)を終えて欧州ツアーを3試合スキップ。地元・埼玉県で開催され、ナショナルチーム時代からお世話になっている日本ゴルフ協会(JGA)が主催する大会ということもあり、「かなり気持ちを入れて準備しました」と意気込んでいる。

スペインでの試合を終え、時差に体を慣らすために前週帰国。日本の芝に慣れるために1週間はラウンドとトレーニングで開幕に備えた。「週末に地元の友達が来てくれるので、最後は勝ち切って日本オープンを終わりたい」と気合を入れる一方、ここに至るまでの体の状態を考えると少しの不安と悔しさが残る。

今季は3月の「ヒーローインディアンオープン」で欧州ツアー初優勝を果たしたが、その後はトップ10入りが1回のみで上位で戦えていない。「体の故障も重なって、苦しい時期を過ごすことが多かった」。8月の「パリ五輪」中に原因不明の腰の痛みが出て、ひどいときは体を曲げられないほどの痛みに悩まされた。

「ケアをしてもらっているけど、怖い状態が続いている」と、現在も完治していない。五輪後に出場した試合は8月の「英国マスターズ」と「スペインオープン」の2試合に留まり、欧州ツアーの年間ポイントレースは現在47位。来季PGAツアー出場権が得られるトップ10を目指す中、「もっとたくさん試合をプレーできなかったことが悔しい」ともどかしさとともにシーズン終盤を迎えていた。

本大会の後は欧州ツアーに戻り、24日からの「ジェネシス選手権」(ジャック・ニクラス・ゴルフクラブ・コリア/韓国)に参戦。その後はポイントレース上位70人が出場できるUAEでの連戦、「アブダビ選手権」(11月7日-10日/トルーン・アブダビ アブダビGC)、上位50人が出場する最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」(14日-17日/ジュメイラ ゴルフエステーツ アースC)に出る予定を組んでいる。

「あと3試合、最後まで良いプレーを目指して頑張りたい」。正念場を前に、地元大会で悔しさを晴らしたい。