W杯への挑戦、インドネシアがバーレーン戦でチケット増加と公平性確保へ奔走 上田綺世へのレーザー問題も念頭

W杯への挑戦、インドネシアがバーレーン戦でチケット増加と公平性確保へ奔走 上田綺世へのレーザー問題も念頭

インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長が、インドネシア代表のバーレーン代表との対戦に向けて奔走している。インドネシアのメディア『kompas.com』が報じている。

インドネシア代表は10日、2026年北中米W杯アジア最終予選C組第3節でバーレーン代表と対戦する。第1~2節ではサウジアラビアとオーストラリアから勝ち点2を獲得しており、今節は勝ち点3を目指す重要な試合となる。

この試合はバーレーンのホームで行われるが、過去の出来事が頭に浮かぶ。今春、U-23インドネシア代表がカタールでパリ五輪アジア最終予選を戦った際、大勢のインドネシアサポーターがドーハに集結し、強烈な応援を送った。その結果、オーストラリアと韓国を予選敗退に追い込んだ。

10日に行われる試合は、森保ジャパンも先月訪れた「バーレーン・ナショナル・スタジアム」で行われ、収容人数は2万4000人となっている。当初、インドネシア側に割り当てられたアウェイサポーターのチケットは5%の1200枚だったが、PSSIがバーレーン連盟と交渉し、2000枚まで増やすことができた。

一方、先月のバーレーン代表vs日本代表の試合で起きた、バーレーンサポーターによる上田綺世へのレーザーポインター照射問題を受けて、インドネシア代表チームを統括するナショナルチームエージェンシー(BTN)が声明を発表した。

「試合に公平性が保たれることを望みます。その上で勝ち点を獲得することが目標です。もし相手サポーターによる妨害があれば、アジアサッカー連盟(AFC)と国際サッカー連盟(FIFA)に報告します」

バーレーン側からチケットの譲歩を引き出した一方で、試合前に公平性を求める姿勢を示したPSSI。エリック・トヒル会長の本気度が伺える。

インドネシア代表は2012年、バーレーン・ナショナル・スタジアムでバーレーン代表と対戦し、0-10の大敗を喫している。今回の試合が単なる最終予選の1試合ではないことが明らかだ。