小久保監督の17番目の野手探し、笹川吉康の2ランが光る CS枠の行方は?
みやざきフェニックス・リーグのロッテ戦を視察したソフトバンクの小久保裕紀監督(53)は、16日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに送り込む「17番目の野手」を見つけるため、試合終了までバックネット裏のスタンドからグラウンドに視線を送り続けた。
小久保監督は、「野手は17人でいこうと思っているけど、17番目はまだ決まっていない。実際に打つ、打たないというよりも、感じるもの、光るものがあればなという感じです。今日、明日と見てみて。映像でチェックするよりは実際に見てという感じで足を運んだ」と語った。1軍はみずほペイペイドームで全体練習を行っていたが、あえて宮崎に足を運んだのには訳があった。
右足首の捻挫から復帰を目指す近藤健介の状態にもよるが、戦いの大枠はリーグ制覇したレギュラーシーズンの戦いを踏襲する。「CSを(レギュラーシーズンで)戦ったメンバー、空気でやれるというのは選手にとっても一番目指すところでしょう。17人目をスタメンで使うことはないと思うけど、使った時に打ったら、また次もいこうかなとなるかもしれない。『まだ全員決まっていませんよ』というのは(選手に)伝えておきたいなと思った」と最後の競争を促した。
この日のロッテ戦は8回まで無得点だったが、9回に笹川吉康が特大の2ランを放ってアピールに成功した。囲み取材に応じた小久保監督は「それがなかったら聞くことなかったやろ。感謝した方がいいですよ」と報道陣を見渡し、ニヤリと笑った。10日の西武戦(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)も視察し、ラスト1枠を見極める。