【ボートレース】元高校球児・小川竜太朗、野球から磨いた動体視力で戸田ルーキーシリーズ制覇へ
小川竜太朗(24)=埼玉(3日目12Rに出走)
地元水面で活躍している小川竜太朗選手。2日目の後半9Rで5コースからのまくり差しで今節初勝利を挙げ、レース後は「地元のルーキーシリーズで1着が取れたことが何よりうれしい」と笑顔を見せた。前検時の2連対率20.8%という低い数字の33号機を素早く仕上げ、予選3走オール3連対を達成。「すごいパンチがあるわけじゃないけど、直線はそこそこ出ている感じ。伸びは中堅より上はある」と調整力を発揮して底上げに成功した。
元高校球児の小川選手は「動体視力」に絶対の自信を持っている。春夏通算7度の甲子園出場の実績を誇る埼玉県立上尾高校の野球部出身で、「野球も走攻守で動体視力や反射神経が大切になってくる。ボートもスタートや周りの動き、一瞬の判断がとても重要になる。その点はボートと野球は共通する点だと自分は思います」と語る。
高校時代は主に1番・2塁手として活躍し、大学に進学して野球を続けることも内定していたほどの逸材だった。しかし、「父に連れられて戸田ボート場で生のレースを見て、ボートに一目ぼれしました」と、野球部時代は70キロ近くあった体重を52キロまで落とし、ボートレーサーの道へ進んだ。
3日目は12Rの3号艇でスタンバイ。「スタートから全速で行き、豪快なターンへと持って行く攻めのレースをしたいですね。まずは準優に絶対に乗りたいので、明日も野球部と同様に、一走入魂の気持ちで走ります」と意気込んでいた。