「ルックバック」興収20億円突破!押山清高監督&井上俊之のコメンタリー副音声上映開始

「ルックバック」興収20億円突破!押山清高監督&井上俊之のコメンタリー副音声上映開始

劇場アニメ『ルックバック』が公開15週目にして動員117万人、興行収入20億円を突破したことがわかった。全世界20以上の国・地域で興行収入500万ドル(約7.4億円)を突破するなど、大ヒットを記録している。

この作品は、『ファイアパンチ』や『チェンソーマン』などの話題作を手がける藤本タツキによる原作で、2人の少女・藤野と京本のマンガ制作への情熱と、やがて2人の運命を分ける出来事を描いている。劇場アニメ版では、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』や『借りぐらしのアリエッティ』、『風立ちぬ』など数多くの話題作に携わった押山清高が監督、脚本、キャラクターデザインを務めている。キャストには河合優実と吉田美月喜がW主演を務めている。

6月28日の公開以降、口コミが広がり、異例のロングラン上映を続けている。7月31日からは全世界での上映も順次スタートし、現地時間10月6日からは北米で530館以上での公開が始まった。6日の興行収入は68万3003ドル(約9,358万円)で、全米興行収入のデイリーランキングで第6位となった。米Rotten Tomatoesでは批評家スコア100%の好スタートを飾り、今後も国内外での盛り上がりが期待されている。

また、興行収入20億円突破を記念し、10月11日から全国の『ルックバック』上映劇場で、押山清高監督と伝説のアニメーター・井上俊之によるコメンタリー副音声上映が行われることも決定した。無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」を使用し、劇場でイヤホンを装着して音声を再生することで、作品を鑑賞しながら副音声を楽しめる。

コメンタリーでは、押山監督と井上が作品の細部に至るまでのこだわりや、作画の裏話を語る。例えば、冒頭の空から藤野の家に映像が寄っていくシーンでは、井上が「辛く大変なシーンだった」と笑いを取る一方、押山監督は「これだけアナログで描いているのに、カメラがなめらかに降りていくようにすることは技術的にも大変だった」とコメント。また、井上は「作画的にはカロリー低そうに見えても、地味にボディブローのように大変なカットがある」と述べ、押山監督の意向でキャラクターの目や机面に映りこむ紙や、部屋の本棚に反射する蛍光灯の光など、通常は絶対にやらないような細かい作業を紹介している。

『ルックバック』は現在上映中で、10月11日からはコメンタリー副音声上映がスタートする。