【C大阪】小菊昭雄監督、今季限りの退団を決断「覚悟の上でのシーズン、V字回復へ挑む」
セレッソ大阪の小菊昭雄監督(49)が、今季限りでの退任と退団が明らかになった。10日、大阪市内で行われた公開練習後、取材に応じた小菊監督は、「今年は優勝という目標を掲げてスタートし、達成できなかった。3年半、今年が集大成という強い覚悟を持ってやってきた」と、自らけじめをつけての退任だと事実上認めた。
クラブ設立30周年の今季、リーグ初優勝を目指したが、前節で優勝の可能性が完全に消滅した。21年8月の就任以降、タイトルを獲得できなかった。
小菊監督は、「監督を引き受けた時から、覚悟はできていた。どこかのタイミングで、けじめをつけないといけない。決めたタイミングでいえば、正直に言うと、今季の頭(シーズンイン)の時から」と、不退転の決意で臨んだシーズンだったことを強調した。
7月以降は8戦連続未勝利などで低迷したが、現在は2連勝中。ここ4試合は3勝1分けで7位まで浮上した。中断期間を経て、残り5試合に臨む。その最初の試合は、19日のジュビロ磐田戦(ヨドコウ)になる。
「みんなの頑張りで、V字回復はできつつある。できれば、5連勝(トータル7連勝)で締めくくりたい」と小菊監督は意気込んだ。全日程が終われば、27年一筋で在籍したクラブと別れる。
主将のDF山下達也(36)も取材に応じ、「小菊さんを勝たせたいという気持ちは、みんなあると思う。そう思わせてくれる監督」と話し、一丸となって指揮官の花道を飾るつもりだ。