「五輪失意の韓国サッカー、W杯出場も危ぶまれる…OBイ・チョンスが市場の死を懸念」

「五輪失意の韓国サッカー、W杯出場も危ぶまれる…OBイ・チョンスが市場の死を懸念」

韓国サッカー界が危機に瀕している。今年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任後、7月にようやくホン・ミョンボ新監督を迎え、北中米ワールドカップ最終予選の初戦でパレスチナとスコアレスドロー。続くオマーン戦も終盤まで1-1と大苦戦を強いられたが、最終的に3-1で新体制初勝利を挙げた。

しかし、思うような内容と結果を得られず、「ソン・フンミンらの個の力に頼り切っているだけ」「戦術なし」など批判の声が殺到する中、レジェンドOBのイ・チョンス氏も声を上げた。43歳のイ・チョンス氏は、かつて大宮アルディージャでもプレーし、韓国代表で78キャップをマークした経験を持つ。

韓国紙『東亜日報』によれば、イ・チョンス氏はヨルダン、イラクと戦う中東2連戦について「連敗すれば、監督は無条件に変わる」と述べた。彼は「今の代表チームの雰囲気は厳しく、精神的支柱のフンミンが負傷している点も心配だ。選手個人のコンディションはともかく、全体的な代表チームの状況が良くない。我々は難しい状況で最も難しいチームと顔を合わせる。天気や様々な環境面も大変だと思う。中東チームは一筋縄ではいかないものだ。入国手続きを長くしたり、わざと良くない練習場を提供したりする。アウェーの試合は身体の負担が大きいのは間違いない」と語った。

韓国サッカー協会を巡っては、監督の選考段階において、規定に反するアプローチや不透明な形での面談などがあったと指摘されており、9月24日にはチョン・モンギュ会長やホン・ミョンボ監督らが国会の公聴会に召喚される異例の事態となった。

イ・チョンス氏は「蕁麻疹が出るほど恥ずかしかったよ。サッカー界に大人がいないと感じた。自分がサッカーをしていたことが恥ずかしくなったよ」と述べ、「選手たちは黄金世代なのに、(協会は)あの人たちで良いのだろうか」と疑問を投げかけた。

「代表チームがパリ五輪出場を逃した事実を考えれば、今後ワールドカップに出られない可能性もある。ワールドカップに出場できないなんて考えは一度もなかったが、あり得る話だ。ワールドカップ出場を逃せば、韓国サッカー市場は完全に死んでしまう」と語り、韓国サッカー界の現状に対する深刻な懸念を示した。