THE RAMPAGE・岩谷翔吾、4年かけて完成させたデビュー小説『選択』「孤独の暗闇に光が差した」
岩谷翔吾が11日、都内で小説家デビュー作『選択』(幻冬舎)の刊行記念イベントを開催した。本作は、幻冬舎とTHE RAMPAGEがタッグを組み、毎月1冊、12か月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」の4作目としてリリースされた。俳優で岩谷の同級生でもある横浜流星が原案を担当し、2人が心血を注ぎ、膨大なやり取りを経て完成させた作品となっている。
岩谷は小説家デビューについて、「ようやく形にできたとシンプルにうれしく思っています。4年間の制作期間があり、孤独の中で書き続けてきたので、やっと孤独の暗闇に光が差した。読者の方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました」と語った。本作に込めた思いについては、「今、孤独の中にいる方や後悔で苦しんでいる方に少しでも希望や愛情が伝わる、背中を押せるような作品になればいいと思い、今作に自分の気持ちを込めたつもりです」と述べた。
普段はTHE RAMPAGEのパフォーマーとして活動している岩谷。執筆活動のきっかけについては、「パフォーマーは体ひとつ、身体表現でお客さんに気持ちを届ける。逆にボーカルは歌に乗せて歌詞を届けることができる。自分は身体表現でしか気持ちを届けられないことに対して、言葉への憧れが誰よりもありました」と説明。「身体表現も言葉を越えて感動を届けたり、自分も誇らしく思ってはいますが、言葉は偉大、言葉で伝えるとは力もあります。そういう意味で言葉に対するリスペクトが自分の中があったので、書くということに向き合いました」と振り返った。「コロナのステイホームでライブのステージがストップした時、自分の存在意義、無力感みたいなものを感じた。なので、小説として自分の思いを届けたい。言葉として、文字として届けたいという気持ちが積もりに積もって、今作が発表できることになりました」と話した。
今後の執筆活動については、「1、2週間前から2作目をメモ程度ですが、書き始めています」と言及し、2作目の制作に踏み出したきっかけが9月に開催されたTHE RAMPAGEの東京ドーム公演だったことを告白。「夢をかなえたという気持ちだけではなく、一筋縄ではいかなかった過去もあり、すべてが東京ドームと重なって、うれしいだけの感情ではなかった。そういう感情と向き合っているうちに、東京ドームから見た景色でしたり、16人の青春群像劇、自分のフィールド、自分にしか書けないものを描いてみたいと思った」と伝え、「まだ構想段階なので、こんなに大風呂敷を広げて大丈夫か?と自分でも心配になっていますが、絶対に書き続けて、何年後になるか分かりませんが、作家の岩谷翔吾として2作目を書きたいと思います」と宣言した。