橋本環奈、3年連続『紅白』司会…『おむすび』撮影中でも特別扱い
10月11日、NHKは『第75回NHK紅白歌合戦』の司会者として、鈴木奈穂子アナウンサー(42)、有吉弘行(50)、伊藤沙莉(30)、そして橋本環奈(25)を発表した。有吉は昨年に続き2回目、橋本は3年連続3回目となる。
近年、『紅白』の司会には大河ドラマや連続テレビ小説の出演者が選ばれることが多い。伊藤は今年前期の『虎に翼』、橋本は現在放送中の『おむすび』でヒロインを務めている。
しかし、橋本の3年連続3回目の司会は少し事情が異なる。2022年、橋本は大泉洋、櫻井翔、桑子真帆アナウンサーと共に『紅白』の司会を務めた。翌2023年には有吉、高瀬耕造アナウンサー、浜辺美波が加わった。
当時、橋本は朝ドラや大河ドラマへの出演経験が少なく、NHKの番組への出演も少なかった。通常、『紅白』の司会には局への貢献度が重視されるが、橋本の起用は前代未聞のことだった。
浜辺は2023年前期の『らんまん』に出演し、その貢献度が認められて2023年の司会に選ばれた。一方、2023年後期の『ブギウギ』ヒロインの趣里、2022年前期の『ちむどんどん』の黒島結菜、2022年後期の『舞いあがれ!』の福原遥は選ばれなかった。
NHKは当初から橋本に朝ドラのヒロインを打診していたが、橋本の多忙さからすぐに受けられなかった。そこでNHKは『紅白』の司会を依頼することで関係強化を図った。3年連続で司会を務めた女優は数えるほどしかいないことから、NHKが橋本を重用していることがわかる。
橋本は『おむすび』の撮影中、舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演と映画『キングダム』の撮影のために長期間離脱している。これはヒロインが朝ドラの撮影を長期間不在にするという異例の事態だ。
『千と千尋』や『キングダム』は朝ドラのオファー以前に決まっていた。NHKは橋本に朝ドラに出演してほしい意向から、既に決まっている仕事に影響が出ないように配慮した。その結果、役作りの負担を減らすためモデルのいない作品にし、物語序盤の舞台を橋本の地元・福岡に設定した。
この特別待遇で『紅白』や朝ドラ制作に取り組むNHK。『おむすび』の放送2週目終了時点では、評価は芳しくないが、この決断が吉と出るかどうかは今後の展開次第だ。