【DeNA】首位打者オースティン、田代コーチとの絆深める 「コスプレ」でチームを盛り上げ
デイナが12日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦の阪神戦(甲子園)で3-1で勝利を収めた。この試合の勝負を決めたのは、4番のタイラー・オースティン内野手(33)の2点タイムリーだった。
3回に1点を先制したデイナは、その後も走者を出す機会が多次にわたったが、追加点を奪えずにいた。7回、一死から牧と佐野の連打で一、三塁のチャンスを作ると、オースティンが右中間を破る適時二塁打を放ち、試合を決定づけた。
試合後、オースティンは次のように振り返った。「牧と佐野が出てくれたので、強い打球を打って返したかった。大事な試合だからこそ、普段のスタイルを変えないことが大事。そうすれば、自然と良いプレーが生まれてくる」
また、左太腿裏の違和感で4回で降板した先発投手の東への気遣いも見せた。「東の投げた4回は非常に彼らしい、素晴らしい投球だった。どの程度の症状なのかは知らないけど、彼がまたこのプレーオフでしっかりいい投球をしてくれることを祈っている」
オースティンはチームメートへの深い愛情を示すだけでなく、田代打撃コーチとも非常に仲が良い。シーズン中、ネットショップで田代コーチが現役時代に着用していた大洋時代の背番号26のユニホームを発見し、早速購入して自ら着て本拠地・横浜に姿を現したこともある。
この「コスプレ」には、チーム関係者も大喜び。スタッフが背番号26のユニホーム姿のオースティンと田代コーチのツーショットを撮影し、SNSにアップしたほど。
オースティンが2020年にデイナに加入した際、田代コーチは「彼は本物だ」と強調していた。「あっ、これは詰まったなと思った打球が、そこからさらに伸びるんだ。ホームランだけでなく、外野フライでもあそこまでいく打球が打てる。ああいう打者はなかなかいない」と語っていた。
その後4年間、故障や手術で真価を発揮できなかったが、今年は度重なるケガを克服して見事首位打者のタイトルを獲得。この調子でチームを引っ張ってもらいたい。