フィリーズの打線再び不発、ハーパーにロブソン監督の厳しい言葉「チームメートへの信頼が鍵」
フィリーズ(第2シード)は8日(日本時間9日)、ニューヨークで行われたMLB地区シリーズ第3戦でメッツ(第6シード)に2-7で敗れた。これにより、5回戦制のシリーズは1勝2敗となり、フィリーズは土俵際に追い込まれた。第4戦は9日(日本時間10日)に同じ会場で行われる。
フィリーズの強力打線は再び不発に終わった。1~4番のシュワバー、T・ターナー、ハーパー、カステヤノスは合わせて13打数3安打、打率.231にとどまった。チーム全体でも5安打2得点と、第1戦と同じ成績に終わった。
4人の大砲は、第2戦では6安打4打点と活躍したものの、第1戦と合わせて15打数3安打、打率.200、1打点と振るわなかった。米誌スポーツイラストレイテッドは、「フィリーズ、醜い第3戦の末に敗退の崖っぷち」と題し、「全てが醜かった敗戦だった。第2戦で流れが変わったかと思われたが、またも規律がなく自己中心的な打線に逆戻りした」と報じた。
特に象徴的な場面は6回の攻撃だった。無死一、二塁の好機で、ハーパーは3球目の外角スイーパーを空振りし、三振に倒れた。続くカステヤノスは併殺に倒れ、チャンスを生かせなかった。
ハーパーは「チャンスがあったが、結果を出せなかった」と語り、ロブソン監督は「ハーパーはチームの命運を背負っていると力み過ぎていた。大事なのはチームメートを信頼し、バトンを後ろに渡すことだ」と苦言を呈した。
カステヤノスは「どうにかしてここ敵地で第4戦の勝利をもぎ取れれば…。メッツの連中がフィラデルフィアでの第5戦に持ち込まれたくないのは分かっている」と、前を向いて語った。