「光る君へ」第39話、惟規の急死に視聴者悲痛の声「早すぎて受け入れられない」
女優の吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」の第39話が13日に放送された。この回のラスト6分で待ち受けていた悲劇に、視聴者から悲しみの声が上がっている。
平安時代を舞台に、壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)を吉高が演じ、「源氏物語」執筆に欠かせない1人の男性・藤原道長を柄本佑が演じる。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる生涯のソウルメイトが描かれている。脚本は大石静が担当する。
寛弘8年(1011年)、まひろの弟・惟規(高杉真宙)が従五位下に昇進。惟規は家族の前で「いや~。信じられないな。そんなに真面目に働いたわけでもないのに」とおどけてみせる。幼き日から惟規を育ててきた乳母・いと(信川清順)は「若様の赤い束帯、ご用意してございますよ」「いつかこういう日が来ると思って密かにご用意しておりました」と惟規の出世を誰よりも喜び涙。惟規も涙を浮かべ、いとと熱い抱擁を交わした。
さらに、春の除目では、まひろの父・為時(岸谷五朗)が越後守に任じられる。まひろの娘・賢子(南沙良)の裳着の儀ののち、惟規は為時を見送るため、越後へと向かった。しかし、惟規はその道中に急な病に見舞われ、体調が急変。なんとかたどり着いた越後の国府で、息絶え絶えに「都にも 恋しき人の多かれば なほこのたびは いかむとぞ思ふ」と歌を書き、為時に見守られながら息を引き取った。
家で惟規の辞世の歌を受け取ったまひろは「これが惟規の辞世の歌…。ここで力尽きたと父上が。『都にも恋しい人が banyak いるゆえ 何としても生きて帰りたい』って…」と最期まで家族を思う惟規の優しさに触れ、堪えていた涙が溢れ出る。いとは大きな声をあげて泣き崩れ、賢子は最愛の弟を亡くした母の悲しみに寄り添うようにまひろの背中をさすり、静かに涙を流した。
惟規は登場するだけで場の空気が明るくなり、癒しキャラとして視聴者に愛されてきた。急転直下の衝撃的な展開に、SNS上では「嘘でしょ…」「号泣」「今までで1番辛い別れかも…」「予告で覚悟はしていたけど、早すぎて受け入れられない」「いくらなんでも急すぎる。これからだったのに…」「惟規ロス」「まだまだ会いたかった」と悲しみの声が広がった。
さらに、賢子の裳着の儀の日、まひろと賢子の仲を心配しながら「きっと、みんなうまくいくよ」とまひろを励ましていた惟規の死によって、まひろと賢子の距離が近づくという展開にも「心を通わせるきっかけを作ったみたい」「自分の死と引き換えにまひろと賢子の距離を縮めるなんて…」「仲を取り持ってあげたのかな」「どこかで2人の姿を見ながら微笑んでいそう」といった声も上がっている。