レモンポップ、再び南部杯へ!連覇なるか、注目馬も続々参戦
レモンポップは、JRAの中心的な存在で、国内では14戦11勝2着3回とパーフェクト連対を記録している。昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯では、好スタートを決めてハナを取り、直線で馬なりのまま加速し、2着馬に2秒差をつけるワンサイドの勝利を収めた。前走のサンケイスポーツ賞さきたま杯では、初めての小回りにも対応し、2馬身差で完勝。ダート王者の貫禄を示した。秋初戦だが、2日に美浦Wコースで坂井瑠星騎手が騎乗して6ハロン79秒6-64秒7-50秒7-36秒7-11秒6と好タイムをマーク。約4カ月ぶりの実戦を控え、仕上がりは上々だ。持ち前の先行力を生かして史上8頭目の連覇を飾る可能性が高い。
ペプチドナイルは、今年のフェブラリーSで11番人気の低評価を覆し、重賞初制覇をGⅠで決めた。前走のかしわ記念では1コーナーでクラウンプライドとの接触というアクシデントがあったが、しぶとく3着に入り、能力の高さを証明した。盛岡は初めての舞台だが、フェブラリーSと同じ左回りのワンターンの条件は合いそうだ。チャンピオンズC(12月1日、中京、GⅠ、ダート1800メートル)での春秋JRAダートGⅠ制覇へ向けて、良いスタートを切りたい。
昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯で4着に入ったタガノビューティーも脅威だ。前走のさきたま杯では先行有利の流れで4着に押し上げるのが精いっぱいだったが、自慢の瞬発力を生かせる盛岡に替わるのは好材料。仕掛けどころ次第では昨年以上の成績も十分に狙える。
地方馬の中でも注目されるのは、昨年南関東3冠を無敗で制した大井のミックファイアだ。年長馬相手には好結果を出しにくい傾向があるが、盛岡や左回りのワンターンは経験済み。持ち前の先行力を生かして上位進出が期待される。同じく大井のサヨノネイチヤは6月の帝王賞で地方馬として5着に入る活躍を見せた。初の輸送競馬に適応できれば前進が可能だ。兵庫のアラジンバローズは前走のサマーチャンピオンでJpnⅢを制覇。相手は強化されるものの、現在の充実ぶりは無視できない。