藤田菜七子騎手、通信機器不正使用疑惑:JRAが調査、若手騎手の問題波及

藤田菜七子騎手、通信機器不正使用疑惑:JRAが調査、若手騎手の問題波及

藤田菜七子騎手(27)=美・根本=について、JRAは9日、禁止されている調整ルームでの通信機器使用の疑惑について説明会を開いた。この説明会は東西トレセンで実施され、美浦トレセンの赤井誠・公正室長は「週刊誌の記事内容は読ませていただきましたし、本部への問い合わせもあった。現在調査中で、まだ何も把握していない状況ですので、藤田騎手本人から聞き取りを行うべき内容であると思っています」と述べた。

昨年から続く若手騎手による通信機器の不正使用問題が、藤田騎手にも波及した。週刊誌は9日、藤田騎手が調整ルーム内で通信機器を使用して外部と連絡していたと報道した。JRAは同日午後の会見で、藤田騎手との連絡が取れていないことを明かし、「今週末の騎乗は現時点では申し上げることはできない」とコメントした。

また、騎乗停止となった永野猛蔵騎手(22)=美・伊藤圭=と小林勝太騎手(21)=美・小野=の不正使用の詳細も明らかになった。永野騎手は東京競馬場の調整ルーム担当職員から「部屋から電話をしているような話し声が聞こえる」という情報提供を受け、6日の最終レース後に居室内を調査。スマートフォンを発見した。1台目はロッカーに預けたが、2台目を居室に持ち込んでいた。さらに、9月27日に調整ルーム入室義務期間内(午後9時以降)に小林勝騎手と通信していた履歴が確認された。小林騎手も2台持っている通信機器の1台を居室に持ち込んでいたことを認めた。

赤井室長は「通信機器の2台目、3台目の持ち込みに関してはわれわれも危惧していたことでもあり、再発防止に向けてさらに踏み込んだ検討を始めている」と述べた。