JRAから重大非行：永野猛蔵、小林勝太騎手の通信機器持ち込みとその影響

JRAから騎手として重大な非行行為があったと認められた永野猛蔵騎手（22歳、伊藤圭）と小林勝太騎手（21歳、小野）について、9日、JRAの美浦トレセンで赤井誠公正室長が報道陣向けに説明会を行った。

永野騎手は5日から6日にかけて東京競馬場調整ルーム居室内に通信機器（スマートフォン）を持ち込み、通信していたことが判明した。同騎手への調査の中で、9月27日に小林勝騎手が美浦トレセン調整ルーム居室内に通信機器を持ち込み、通信していたことも判明した。両騎手の行為は騎手として重大な非行行為と認められ、日本中央競馬会競馬施行規定第148条第2項により、裁定委員会に送付された。同条第4項により、8日から裁定委員会の議定があるまで両騎手の騎乗は停止されている。

赤井公正室長は、永野騎手の通信機器持ち込みが発覚した状況を説明した。競馬場の調整ルームで複数回話し声が聞こえたため、6日の12レース終了後、本人立ち会いのもと検査を実施したところ、スマートフォン1台が発見された。永野騎手は5日の調整ルーム入室時に1台をロッカーに入れ、隠し持っていたもう1台のスマートフォンを意図的に持ち込んだと説明している。

また、永野騎手の端末から過去の通信履歴を確認したところ、9月27日21時以降（金曜日の通信が禁止されている時間帯）に小林勝太騎手とのLINEでのやりとりが確認された。本人に事情聴取したところ、機器の使用を認めたため発覚に至った。小林勝騎手も永野騎手と同様に2台のうち1台のスマートフォンをロッカーに入れ、調整ルーム内に持ち込んでいた。