『光る君へ』第39話「とだえぬ絆」放送。一条天皇、彰子、道長の感情が渦巻く
現在放送中の吉高由里子さん主演の大河ドラマ『光る君へ』の第39回「とだえぬ絆」が10月13日に放送されました。
中宮・彰子(見上愛さん)が二人目の皇子を出産し、次期皇位をめぐる公卿たちの思惑が交錯しています。道長(柄本佑さん)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始めています。また、道長と敵対していた伊周(三浦翔平さん)の体調悪化の噂が宮中で広まっています。
一方、帰省中のまひろ(吉高由里子さん)は久々の家族団らんを楽しんでいましたが、賢子(南沙良さん)の父親が道長であることを、惟規(高杉真宙さん)が為時(岸谷五朗さん)にバラしてしまいます。真実を知った為時はショックを受けています。
次回の第40回「君を置きて」の予告では、藤の花が咲き、桜の花びらが舞い散る藤壺の内裏に、一条天皇、中宮彰子、そして公卿と女房たちが集まっています。「占いには…代(よ)が変わると出ましてございます」との声が流れる中、夜御殿で一条天皇が自らの手をじっと見つめ、「帝はそれほどお悪いのか?」と笑みを含んでたずねる居貞親王。一条天皇は「朕は敦康を望んでおる!」と強い口調で言い放ち、藤原実資が「考えられぬ!」と怒鳴ります。
道長は行成の肩に手を plac して「行成あっての私である」と伝え、行成は天を仰ぎ、「何が起こるかわかりませぬ」と話す清少納言ことききょうと、「罪のない恋なぞつまりませんわ」と藤壺で述べる和泉式部ことあかねの声が聞こえます。その声を背景にまひろの顔が映ります。
その後、蹴り上げられた人物が「ああ!」と声を上げ、蹴ったのは武者・双寿丸。中宮彰子が涙声で「哪里まで私を軽んじておいでなのですか!」と訴え、その場を立ち去ろうとしますが、道長に止められます。道長の表情はかたい。
局で筆を執るまひろ。「罪を犯した者は…」と何かに想いを馳せてシーンは閉じられます。
主人公の紫式部は、平安時代に千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性です。彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでいきます。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語です。脚本は大石静さんが担当しています。