秋季東北高校野球：伊奈蓮樹投手、青森山田相手に4回途中から力投、1失点で意地見せる

東日大昌平のエース伊奈蓮樹（2年）は3番手として3回途中から登板し、力投を披露した。試合は0-4で敗れ、4強入りを逃したが、伊奈の好投は印象的だった。5回には自身の暴投で1点を失ったものの、その後は封じ込め、6回以降は三者凡退の圧巻の投球を続けた。9回まで投げきり、2つの安打、1失点とエースの意地を示した。

伊奈の好投の要因は変化球でのカウント取りと、長身から繰り出す角度のある直球との緩急の使い分けだ。自身の投球について「速球派だと思っていたが、変化球も一定程度通用することが分かった」と手応えを感じている。

江井康胤監督は「継投は分かっていて準備していたが、ボールの切れに対応できなかった。バッテリーの攻め方がうまかった」と振り返った。しかし、チームの収穫を見いだし、「全国で戦えるレベルがどのぐらいか分かった試合だった。成長して春を迎えたい」と前を向いた。選手たちは悲願の甲子園出場を目指し、鍛錬の冬を越える。