大谷翔平、痛みを感じながらも強行出場。ラックス「勝負師でタフ」
ドジャースの大谷翔平投手は28日、ヤンキースとのワールドシリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数無安打、2四死球に終わったが、四球で出塁した初回と進塁打を放った3回にそれぞれフレディ・フリーマン内野手の先制2ラン、ムーキー・ベッツ外野手の適時打を呼び込み、3得点に絡む活躍でチームの3連勝に貢献した。
大谷は左肩亜脱臼により、試合前や試合中は温熱器具を左肩に当てて患部を温めていた。試合後、会見場で左肩の状態について「今は痛みも引いてきている。自分のスイングも戻ってきている。(左肩は)テーピングをしている。いつもと違う感じはしましたけど、そこまで大きくは違わなかったと思います」と説明した。
世界一まであと1勝で悲願の世界一となったことには「もちろん明日決められるように。そのためにみんなであと1勝勝てるように。明日の試合に集中したいと思います」と意気込んだ。
大谷が強行出場したことにラックスは「傷ついていて、亜脱臼は誰にとっても楽しいものではないけれど、何があろうと出場しようとしてくれていることに感謝したい。最高の状態ではなく、痛みを感じているのだろう。それでも無理にフィールドに出ている。彼が打線に名を連ねることで、私たちの闘志に火がつけられる」と感謝した。
ドジャースとヤンキースの東西名門がワールドシリーズを戦うのは1981年以来43年ぶり12度目。大谷とジャッジ、両リーグ本塁打王同士の対決に周囲の注目度も例年になく高まっている。
過去119回のワールドシリーズで、開幕3連勝(引き分け含む)を果たしたチームは延べ24チーム。いずれも世界一に輝いており、優勝確率は100%だ。