配信限定ドラマの性愛描写、過激すぎる?
ネットフリックスのオリジナルドラマ『金魚妻』は、流血表現や破損描写がなくても、過激な性愛描写が多く含まれていることで知られています。地上波での映像化は難しいであろう本作は、2022年2月にNetflixオリジナルシリーズとして実写化を果たしました。
主演の篠原涼子さんをはじめとした豪華なキャスティングにもかかわらず、原作の生々しい描写も容赦なく再現されています。開幕早々から長谷川京子さんと安藤政信さんの濃厚なラブシーンが展開されるほか、主演の篠原さんと岩田剛典さんによる熱烈なキスシーンは、ネット上で「こんな過激なキスシーン初めて見た」「世界で一番過激なキス」などと話題を集めました。
Amazonプライムビデオで限定配信された『1122 いいふうふ』も、性愛描写で話題を集めた作品です。原作は全く新しい結婚にまつわる物語として高い評価を得た渡辺ペコ先生の『1122』で、「婚外恋愛許可制(公認不倫)」を導入して円満な関係を保つ、一風変わった夫婦像を描いた物語です。
あからさまに過激に見せる演出はありませんが、作中には公認不倫や女性用風俗、セックスレス、さらにはED(勃起障害)などのセンシティブな話題がふんだんに盛り込まれていおり、主人公たちの情事もしっかりと映像化されていました。
行為そのものだけではなく、その前の過程や終わった後の会話にも非常に力を入れており、独特なエロスに満ちあふれています。特に高畑充希さん演じる「相原一子」が女性用風俗のセラピストとお風呂でイチャつくシーンは印象的で、ネット上には「本番よりドキドキする」「地上波では絶対に放送できない」といった感想も少なくありません。
また同作はテーマである「新しい夫婦関係の在り方」についてもしっかりと原作を踏襲しており、一子たち夫婦の姿を通して、ある種の先進的な価値観を提示しています。その意味でも地上波では放送できない、配信限定だからこそ実写化できた作品ではないでしょうか。