橋本環奈主演『おむすび』：福岡の青春と家族の絆を描くNHK朝ドラ

NHK連続テレビ小説『おむすび』、30日から放送開始

俳優の橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』が30日から放送開始となる。月曜から土曜の午前8時に放送される本作は、ギャル文化と出会った主人公が、栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々につなげていく平成青春グラフィティーだ。

松平健演じる祖父・永吉

松平健が演じる結の祖父・永吉は、プロ野球のホークスの大ファンという設定で、コミカルなシーンも期待できる。制作統括の宇佐川隆史氏は、「朝ドラの全スタッフ、出演者の思いとして、皆さまの朝を元気に、楽しくしたいという目標があります。福岡の人のパワーを表現するために、おじいちゃん役の第一候補として松平さんが挙がりました。『暴れん坊将軍』でのかっこいい、しぶい松平さんも魅力的ですが、ホークスファンとしてチームを応援するはっぴを着た松平さんを想像した時、スタッフ全員で笑顔になりました。松平さんも初めてのコミカルな役を楽しんで演じてくださり、米田家の絆も深まっています。舞台裏では松平さんを中心に家族みんなで健康体操をやっています」と語る。

根本ノンジさんの脚本の魅力

脚本家・根本ノンジさんの脚本について、宇佐川氏は次のように評価する。「根本さんは、非常に人気のある町中華の職人のような方です。今回の作品も、おいしい人気の町中華のような作品になればと思っています。火力で元気よく炒め、バリバリッと食べられる。でもその奥には本物の職人としての本気が詰まっています。技がいっぱい込められている。最終的に出来上がるラーメン、チャーハンはシンプルでおいしくて毎日食べたくなるもの。根本さんの脚本は、初稿からブラッシュアップされていくにしたがって、複雑にではなく、強く、シンプルになっていきます。そこにすごく惚れています」と語る。

橋本環奈の座長としての魅力

橋本環奈の座長としての魅力については、「気持ちの上で無理をしない、マイペースなところを尊敬しています。どんな大変な時でも、マイペースさを崩さず私たちを引っ張っていってくれます。大変な時、普通は気持ちがマイナスになったり不安になると思いますが、彼女は主演として変わらぬスタンスで、無理をしている様子もなく、いつも同じような形でいてくれます。すごい安心感につながっています」と語る。

橋本環奈の演技の魅力

演技の面では、「今回の米田結という主人公は、スーパーな人間ではなく、むしろ周りの人が超個性的です。橋本さんは今までたくさんの面白いキャラクターを演じてきたと思いますが、結はいたって普通の人間です。そんな結を演じてもらうことで、橋本さんの新しい部分を引き出せると思いました。第1週の編集を見た時、橋本環奈さんなんですけど、確実に米田結がそこにいる！と感動しました。飾らない橋本さん本人と結の心根が合致して新しい魅力につながっていると思います。気負わずに見ることができて、同時にすごく魅力あふれるヒロイン。でも、何者でもない米田結という存在。彼女だからできる芝居だと思います」と語る。

橋本環奈を起用した裏事情

橋本環奈を起用した裏事情については、「紅白歌合戦で司会をする姿を見て、人として素直に感動しました。いろんなスター歌手がいる中で、無理なくしっかり受け止めて、一緒に前に進んでいく姿を見て、私は何でこの橋本さんの姿を本業である芝居で先に見せられなかったのかと、悔しい思いになりました。今回の主人公も、周りに面白い人がいて、受け止めたり、必死に吸収しながら頑張っていきます。橋本さんにとって、きっと面白いキャリアになるのではと思いましたし、物語とも非常に合致すると思ってオファーしました」と語る。

B’zの主題歌『イルミネーション』

B’zが主題歌『イルミネーション』で物語を盛り上げる。宇佐川氏は、「B’zさんはスポーティーな曲、かっこいい曲もたくさんありますが、その中に私たちの日々を歌い、応援してくれる曲もあります。私はそうした『日常の曲をぜひ』とお願いしました。B’zさんには、日々を過ごすのは簡単ではないけれど、それでもみんなで一緒に頑張っていこう、楽しんでいこうよとポンと肩を押してくれるような曲があり、そういう曲を求めていますと、恐れながらもお伝えしました」と語る。

B’zの反応については、「オファーをものすごく喜んでいらっしゃったそうです。それを聞いて本当にびっくりして、私も本当に運がいいなと思いました。『朝ドラの主題歌作ることができて光栄です』というようなお言葉も頂きました。それは、これまでの朝ドラが積み重ねてきた歴史のおかげでもありますし、責任重大だなと思いました」と語る。