『海のはじまり』最終回: 有村架純の扱いに視聴者からの批判

『海のはじまり』最終回: 有村架純の扱いに視聴者からの批判

『海のはじまり』最終回、有村架純演じる弥生の扱いに批判の声

9月23日、SnowManの目黒蓮(27)が主演、有村架純(31)がヒロイン役、古川琴音(27)がキーパーソンを務めた連続ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系、全12話)が最終回を迎えた。物語はハッピーエンドを迎えたが、有村架純が演じた弥生の扱いに批判の声が殺到している。

『海のはじまり』は、人と人との間に生まれる愛と家族の物語を描くオリジナル作品。目黒蓮が演じる月岡夏は、元恋人・南雲水季(古川琴音)の死後に小学生の娘・海(泉谷星奈)の存在を知り、シングルファザーとして生きることになる。有村架純は、夏の現在の恋人・百瀬弥生を演じた。

物語は、水季が夏に告げずにこの世を去り、夏と弥生が苦悩することから始まった。水季の母・朱音(大竹しのぶ)が「彼女さん(弥生)が一番巻き込み事故って感じ」と話すシーンがあり、脚本家・生方美久氏が意図してこのような構図にしたとみられる。しかし、弥生の扱いがあまりにも可哀想だと初回から指摘されていた。

第1話の時点で弥生と夏は結婚も秒読みの関係だったが、物語が進むにつれ、夏は娘・海の父親としての意識を持つようになる。弥生も海の母親代わりになろうとしたが、海を通じて夏の元恋人である水季の存在を強く感じてしまい、次第に疎外感を覚えるようになる。最終的に、第9話で夏と破局することを選んだ。

最終回では、弥生が「夏くんのこと好きだった(と海が言ってた)」と「(私も中絶したけど)頑張って忘れようとしたらもっと寂しくなった」という2つのセリフが繋ぎ合わされ、視聴者を混乱させた。予告では夏と弥生の復縁を示唆するような演出があったため、「予告詐欺」と批判する声もあった。

弥生は破局後も夏と海とは「友達」として良好な関係を築いていたが、視聴者はどんでん返しを期待していた。結果的に、弥生の扱いがあまりにもぞんざいすぎて、「彼女がいない方がシナリオのまとまりが良かったのでは」という声も出ている。

視聴者からは、

《弥生さんが母にならないことは最初から決めていたのに、なぜ最終回にあんな回想シーンを入れたのかわからない》 《これが夏くんと別れる時に(水季が)やっぱり産むねって一言があれば変わってたのに、死んでから子供いました、父親任されました、義母や周りの目が厳しいとか、そんなの受け入れられなくて仕方なくないか? あまりにも不憫だし一番可哀想なのは弥生さんね》 《このドラマに弥生さんの必要性あった? 彼女がいなかったら夏、海の親子になる葛藤や周りとの関わり方がすんなり入って来て感動ストーリーになったけど、弥生さんが可哀想過ぎて夏も海も嫌いになったしドラマ見るのしんどくなったし水季への嫌悪感しか残らない》

といった声が多数寄せられている。

さらに、有村架純自身の私生活も話題となった。ドラマの撮影中盤でナーバスになり、自身の破局報道や激やせを心配する声も出た。有村は7月5日に自身のインスタグラムで、体調について心配するファンにメッセージを送った。

《日々作品に向き合っていく中で、消費カロリーが多いもので。笑 食事は自分のペースでとっているので心配しないでね ごめんね、気にかけてくれてありがとうございます》

その後、有村は体調を取り戻し、9月19日発売のファッション誌『InRed』では美しい姿を披露している。『海のはじまり』の最終回でも、弥生が料理をする姿や夏との恋人時代の場面など、キュートな姿を見せていた。

『海のはじまり』は見逃し配信・TVerのお気に入り数は196.4万人(9月24日17時現在)と今夏のドラマで断トツ1位ながら、重いシナリオが「月9」の視聴者層に合わず、リアルタイムの視聴率は当初の予想よりも振るわなかった。有村が演じた弥生の扱いの悪さも、視聴率に影響していたのかもしれない。