『高機動幻想ガンパレード・マーチ』:口コミで広がる人気ゲームの魅力と20周年の新展開

『高機動幻想ガンパレード・マーチ』:口コミで広がる人気ゲームの魅力と20周年の新展開

『高機動幻想ガンパレード・マーチ』:口コミから人気タイトルへ

24年前の2000年(平成12年)9月28日、初代プレイステーション(PS)用ソフト『高機動幻想ガンパレード・マーチ』が発売されました。当時、世間の注目はすでにプレイステーション2(PS2)に移っていましたが、このゲームはユーザーの口コミによって徐々に評価が広がり、人気のタイトルとなりました。

ストーリーの舞台

『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の舞台は、謎の生命体“幻獣”が地球に来襲し、人類が生存できる地域が南北アメリカ、南アフリカの一部、そして日本だけになってしまった世界です。主人公は戦闘要員の一人として、同じように招集された少年少女たちと共に熊本の学校で生活を送ります。

ゲームの特徴

ゲームは学園生活パートと戦闘パートの二つに分かれています。学園生活パートでは、プレイヤーは主人公として他のキャラクターと交流し、彼らの関係性を深めていきます。戦闘パートでは、画面見下ろし型のターン制シミュレーション方式で、幻獣との戦いを繰り広げます。

学園生活パート

学園生活パートでは、プレイヤーは主人公の速水厚志として、学校での日常生活を送ります。このパートは非常に自由度が高く、主人公は人型戦車“士魂号”のパイロットとして始まりますが、歩兵“スカウト”や士魂号のメンテナンスを行う“整備士”など、様々な役職を経験することができます。また、NPC(非プレイヤーキャラクター)が勝手に主人公や仲間の役職を変更することもあります。

戦闘パート

戦闘パートでは、ターン制のシミュレーション方式が採用されています。戦闘の操作方法には自動モードと手動モードの二種類があります。自動モードでは、1ターンごとに行動を選択しますが、手動モードでは1ターン内の行動を10ステップに区切って細かくコントロールできます。

手動モードでは、移動や攻撃の操作がコード入力によって行われます。例えば、“歩く”は“GFG”、“走る”は“GFFG”と入力します。また、“歩く”の後に“走る”を入力すると、“GFGFFG”と中間の“G”を省略できます。この操作方法は戦闘の戦略性を高め、手動モードでの戦闘が基本となります。

さらに、特定のスキル“移動射撃”を習得した後、移動後の射撃をキャンセルすると再度移動できるという裏技も存在します。これにより、敵に勝てない場合でも無限に移動できるため、戦闘の難易度を調整することができます。

キャラクターとイベント

戦闘で死んでしまったキャラクターは、当然ながら生き返りません。そのため、プレイヤーはキャラクターたちに新たなスキルを修得させたり、良い装備を提供したりして、彼らをサポートすることが重要です。また、戦闘での戦死だけでなく、イベントの選択によってもキャラクターが死亡することがあります。イベントの数は非常に多く、何周プレイしても新しいイベントが発生し、プレイヤーを驚かせます。

例えば、あるキャラクターに浮気して刺されてエンディングを迎えるというユニークな展開もあり、プレイヤーを笑わせることもあります。

NPCの自由度

このゲームの魅力の一つは、自由気ままに行動するNPCたちです。彼らは勝手にケンカをしたり、恋人同士になったりと、予想外の出来事が頻繁に起こります。プレイヤー自身が“提案”することで、キャラクターの関係性を意図的に変えることもできます。これにより、何度も繰り返しプレイしたくなる魅力があります。

奥深い設定

『高機動幻想ガンパレード・マーチ』のキャラクター設定や世界観は非常に濃密で、多くのファンを魅了しています。膨大な裏設定が存在し、インターネットを通じてファン同士で謎を解き明かすことも多いです。

20周年の企画

2020年、本作の20周年を記念して、生みの親である芝村裕吏さんが新たな企画を進行中であることを明かしました。現在のところ続報はありませんが、多くのファンが続編や新たな展開を楽しみに待っています。

結論

『高機動幻想ガンパレード・マーチ』は、その独特の世界観と深いストーリー、自由度の高いゲームプレイによって、多くのファンを獲得しました。24年経った今でも、その魅力は色褪せることなく、多くのプレイヤーを魅了し続けています。今後の続報にも注目が集まっています。