神田正輝、27年半の旅番組「朝だ！生です旅サラダ」を締めくくる

俳優の神田正輝（73）が28日、大阪・ABCテレビで最後の「朝だ！生です旅サラダ」の収録を終え、共演者と共にABCのロゴ入りバスで大阪の街へと走り去った。

「朝だ！生です旅サラダ」は、毎週土曜日に生放送で国内・海外の旅の魅力を届けてきた人気番組で、神田は27年半にわたって司会を務めてきた。この日の収録では、グアムロケの模様が放送され、女優の松下奈緒から花束を受け取った。神田は番組スタッフ、共演者、視聴者へ感謝のメッセージを送り、長年の旅番組の幕を閉じた。

収録当日の朝6時前、ABCテレビ前は気温23度だったが、収録が終わった頃には27度まで上昇し、少し汗ばむ陽気となった。夜明け前から集まった神田のファンは、番組終了時には20人ほどに増えていた。朝10時、ABCのロゴ入りバスは神田やタレントの勝俣州和らを乗せ、局舎を離れた。

神田の出待ちをしていたファンたちは、それぞれに思いを語った。一人のファンは「京都の宮津から来ました。初回放送で神田さんがお好きだと言っていたオイルサーディンとお手紙をお渡ししたくて来たんですけど、お渡しできなかった」と肩を落とし、他のファンは「ひと目だけでも神田さんに会いたくて、間に合わないかと思って、タクシーで来ました」、「神田さん、最後だから会えないかなと思って来てしまいました」と話し、神田に会うことは叶わなかったが、騒ぎたてることなく静かに去っていった。

神田正輝の27年半にわたる旅番組「朝だ！生です旅サラダ」は、多くの視聴者に旅の楽しさを届け、多くの思い出を残した。神田の最後の収録は、ファンにとっても特別な一日となった。番組の終了は寂しさを残すが、神田の旅はこれからも多くの人々の心に残り続けることだろう。