西武・増田達至投手、涙の引退試合で194セーブの伝説を締めくくる

西武・増田達至投手、涙の引退試合で194セーブの伝説を締めくくる

西武・増田達至投手、引退試合で涙の別れ

28日、ベルーナドームで行われたプロ野球パ・リーグの試合で、西武ライオンズの増田達至投手が引退試合を迎えました。この日、西武はロッテに5-1で勝利を収めましたが、試合の最大の見どころは増田投手の引退試合でした。

増田投手は西武の守護神として、チーム最多となる194セーブを記録しています。7回、0-3で迎えた場面で、増田投手がブルペンから登場すると、場内からは大歓声が湧き上がりました。増田投手のために特別に用意された登場曲「ライオン」が流れ、増田投手はこの曲とともに、通算560回目のマウンドに上がりました。

初球は142キロのストレートを低めに投げ込み、ストライクを奪いました。続く2球目は141キロのストレートを投じましたがボールとなり、3球目は142キロのストレートをレフトへ運ばれ、ヒットを許しました。ここで増田投手は交代となりましたが、後続の田村伊知郎投手が後を守り、失点は0に抑えました。

増田投手はベンチ前で涙をにじませた田村投手を抱きしめ、もらい泣きをしました。試合後、増田投手は取材に応じ、笑顔で振り返りました。「最後だと思って悔いのないように投げました。打たれたのは自分らしくてよかったんじゃないかなと思います」と語り、引退試合の思いを語りました。

また、増田投手はスピーチについても触れ、「投げるよりもスピーチの方に頭がいっていました。昨日からスピーチのことと引退試合の打ち合わせに必死だったので、何も考えられなくて、投げるどころじゃなかった」と、増田投手らしい笑顔で語りました。

登場曲についてもコメントしました。7回の登板だったため、ラッキーセブンと重なったことに触れながら、「ずっと使わせてもらってたんで、本当にこれが最後っていう思いで。ゆっくりゆっくりと時間を稼ぎながら(笑)」と、マウンドでの思いを振り返りました。「もっと長く使いたかったんですけどね、本当に感謝しかないです」と、感謝の気持ちを述べました。

増田投手の引退は、西武ファンだけでなく、プロ野球界全体にとって大きな出来事となりました。増田投手の活躍は、多くのファンに感動を与え、彼の引退は多くの人々の心に深い印象を残しました。今後も、増田投手の活躍と貢献が忘れられることなく、記憶に残り続けることでしょう。