島原城築城400年記念:豊後高田と島原が繋ぐ歴史と祭りの絆
島原城築城400年記念イベントに向けた大たいまつの製作
大分県豊後高田市と長崎県島原市の関係者が、島原城築城400年記念イベントのために大たいまつを製作した。豊後高田市の豊後大たいまつ実行委員会(河野申哉会長)が中心となり、両市の商工会議所青年部などの関係者約30人が参加して、9月22日に豊後高田市玉津の倉庫で製作作業を行った。
豊後高田と島原の歴史的つながり
両市は江戸時代に深い歴史的つながりがある。豊後高田市の大部分が島原藩松平家の飛び地だったことから、1969年に兄弟都市関係を結んだ。この歴史的な絆を背景に、島原市は今年、島原城築城400年記念事業を展開している。
大たいまつの詳細
製作された大たいまつは長さ4メートル、重さ約1トンで、約6時間かけて完成させた。この大たいまつは島原城の前に設置され、10月12日の「しまばら江戸まつり」で点火される予定だ。豊後高田市の若宮八幡神社秋季大祭・裸祭りで毎年大たいまつを作っている実行委員会が、島原市からの依頼を受け、この記念イベントのために特別に製作した。
関係者の思い
島原市の観光課長、吉田修三氏(54)は、「豊後高田の住民の祭りへの情熱を感じることができた。立派なたいまつを島原の人にお披露目したい」と語った。豊後大たいまつ実行委員会の河野会長(43)は、「大たいまつを市外で展示するのは初めて。先輩から40年つないできた製作のノウハウを生かすことができた。ぜひ楽しんでもらいたい」と述べた。
今後の予定
豊後高田市の実行委員会メンバーは、11月15日から17日にかけて行われる裸祭りに向けて、同市中心部の桂川に立てる大たいまつ(長さ約16メートル、重さ約5トン)の製作にも取り組んでいる。この大たいまつは、祭りのハイライトとなる重要な要素だ。
願い札の販売
豊後高田商工会議所(新町)では、大たいまつと一緒に燃やして天に願いを届ける「願い札」を1枚500円で販売している。11月13日まで購入可能で、問い合わせは同会議所(0978-22-2412)まで。
両市の交流の深化
両市の関係者は、「若い人を中心に交流を深めるきっかけになれば」と話している。この大たいまつの製作を通じて、豊後高田市と島原市の友好関係がより一層深まることを期待している。
結び
島原城築城400年記念イベントにおける大たいまつの製作は、両市の歴史的つながりと地域の祭りの伝統を結びつける重要な取り組みだ。豊後高田市の住民の情熱と島原市の歴史を称えるこのイベントが、多くの人々に感動と喜びをもたらすことを願っている。