9月のカープ：中﨑翔太の活躍が光る苦戦の月

9月のカープ：苦戦の月間MVP選手中﨑翔太

9月のカープは、多くのファンにとって忘れられない月となった。8月末時点で首位に立っていたカープは、9月に入ると一転して苦戦を強いられ、4勝18敗という成績に終わり、優勝と自力でのクライマックスシリーズ（CS）出場の可能性を失った。この厳しい状況の中でも、選手たちは最後まで諦めずに頑張り続けた。特に、中﨑翔太選手の活躍が光った。

9月のチーム状況

8月31日時点で、カープは2位の巨人に0.5ゲーム差をつけて首位に立っていた。過去の経験から、カープが8月31日時点で首位に立っていた場合、必ず優勝していた（1975、1979、1980、2016、2017、2018年の計6回）。そのため、多くのファンは「まあ大丈夫だろう」と楽観的に考えていた。

しかし、9月に入ると状況が一変した。横浜でのDeNA戦3連敗、マツダスタジアムでの中日戦負け越し。これらの敗戦は、カープの士気を大きく損なった。それでも、ファンたちは「ビジターだし」「今年苦手にしている中日だし」と、まだ希望を捨てていなかった。しかし、その後の連敗が続き、9月26日現在の月間成績は4勝18敗。優勝の可能性は消え、現在の順位は4位となっている。

中﨑翔太選手の活躍

このような厳しい状況の中でも、中﨑翔太選手の活躍が光った。中﨑選手は、9月の月間MVPに選ばれるにふさわしい活躍を見せた。彼の投球は、チームの士気を高め、ファンたちに希望を与えた。特に、9月10日の巨人戦では、7回無失点の好投でチームに勝利をもたらした。この試合は、カープが9月に唯一の勝ち越しができた試合の一つであり、中﨑選手の活躍がチームに大きな影響を与えた。

ファンの心境

カープファンの一人、オギリマサホさんは、この9月の苦戦について自身のコラムで語っている。彼女は、8月末時点で首位に立っていたカープについて、「来月のコラムでは優勝について書いているのかな～」と楽観的に考えていたことを認めている。しかし、9月に入ると状況が急激に悪化し、彼女もまた「喜んで、後でがっかりしてしまった」かわいそうな人の一人となった。

オギリマサホさんは、この厳しい状況から逃避しようと、さまざまな方法を試みた。例えば、「この歴史的失速に名前を付けるとしたら何が良いか」などと考えたり、ドラム練習に打ち込んだり、飼い猫を必要以上に撫でまわしたりした。東京在住の彼女は、自ら進んでカープの情報を取りにいかなければ、ほぼカープに触れずに過ごすことができた。

しかし、カープに関する情報を遮断しても、寂しさが残った。彼女は、『ドラえもん』ののび太の有名なセリフ「ほんとのファンなら、落ち目の時にこそおうえんしなくちゃ」（「宇宙ターザン」）を思い出し、自分が「どんな時も応援せざるを得ない」人間であることに気付いた。