カブスの今永昇太、15勝で米大リーグ初年度を飾る
今永昇太投手、15勝で米大リーグ1年目を成功裡に終える
米大リーグ・カブスの今永昇太投手が、1年目のシーズンを15勝3敗、防御率2.91という素晴らしい成績で終えた。左腕として日本人最多の15勝を挙げ、チームのエースとして奮闘し、シカゴのファンを熱狂させた。彼の実力だけでなく、その人柄も米ファンを虜にし、ウィットに富んだ発言や粋な振る舞い、礼儀正しさなどが注目を浴びた。
人柄で米ファンを魅了
今永昇太投手は、会見や番組出演を通じて、そのキャラクターにも人気が集まった。発言が翻訳されて伝えられると、番組ホストらを爆笑させ、ネット上でも米ファンが大ウケすることも珍しくなかった。彼の言葉は常に温かみがあり、ファンとの距離を縮める効果があった。
感動のエピソード
4月7日(日本時間8日)、シカゴの寒い雨天の中、今永を応援する6人の米ファンが上半身裸でスタンドから声援を送った。彼らの体には「S」「H」「O」「T」「A」「!」の文字が青で書かれており、気合の入った姿で声援を送っていた。この6人に、今永はTシャツをプレゼント。それぞれの体に書かれていた文字が胸にデザインされたTシャツを直接手渡し、「このTシャツは『着ろ』とは別に言っていないので。裸で応援してくれても構いません」と嬉しい一言も日本語で話していた。
敬意と伝統
5月18日(同19日)のパイレーツ戦では、MLBの公式Xで「イマナガは、新しいボールを受け取るたびに一礼して球審に敬意を表している」という文言とともに、今永がボールを変えてもらう際に帽子のつばに手をやり、審判に一礼している場面がフォーカスされた。この「敬意」に、米ファンからは「いかに多くの敬意と伝統を持っているかを示してる」「アメリカ人は日本人選手を見て敬意をたくさん学べるわ」「この男を愛さない理由がない」などと絶賛の声が相次いだ。
ファンとの交流
このパイレーツ戦後には、シカゴ近郊で行われたスポーツカードショーを訪れ、ユニホームやボールといったグッズに次々にサイン。7回88球を投げた疲れも見せず、ファンと笑顔で交流していた。彼のファンサービスは、1年目からシカゴの街で愛される存在となる要因の一つとなった。
その他のエピソード
1月の入団会見では、カブスの応援ソング「Go Cubs Go!」の歌詞を英語で披露したり、球場入りから熱心に応援しているというカブスの名物ファンに世界最大のドーナツチェーン「ダンキンドーナツ」のドリンクを差し入れたりと、その人柄がたびたび話題に。これらのエピソードは、彼が単なる選手ではなく、ファンとの絆を大切にする人間であることを示していた。
結論
今永昇太投手は、1年目のシーズンで15勝を挙げ、チームのエースとしての役割を果たした。その実力だけでなく、人柄やファンへの敬意が米ファンの心を捉え、シカゴの街で愛される存在となった。今永の活躍は、日本の野球界にとっても大きな励みとなることだろう。今後の活躍が期待される。