ソフトバンク・前田純、プロ初登板初勝利で球団新記録!
ソフトバンク・前田純、プロ初登板初勝利を挙げる
29日、エスコンフィールド北海道で行われたパ・リーグの試合で、ソフトバンクが日本ハムに6-2で勝利しました。この試合で、ソフトバンクの2年目の前田純がプロ初登板初勝利を挙げ、球団史上最多の今季6人目のプロ初勝利投手となりました。
前田純は6回無失点の投球を披露し、抜群の制球力で無四死球、3安打に抑えました。2回には先頭の万波を縦に割れるチェンジアップで空振り三振に仕留めるなど、安定した投球を展開しました。試合後、前田は「最高で~す!」と、28日にセ・リーグ優勝を決めた巨人の阿部監督を思い出させるシャウトを決めました。
前田は189センチの左腕で、沖縄・中部商高を経て日本文理大から昨季の育成ドラフト10位でソフトバンクに入団しました。急成長を遂げた前田の活躍について、倉野投手コーチは「ファームの勝利」と自軍の投手育成力をたたえました。前田は「先輩方の雰囲気がのびのび。そのおかげ」と、気負わず投げられる環境に感謝の言葉を述べました。
ポストシーズンでの先発ローテーションに名を連ねる可能性が高い選手は、有原、モイネロ、スチュワートの3人ですが、小久保監督は「候補には入ってます。十分すぎるピッチング」と、前田の好投を高く評価しました。前田は大津、石川、左大円筋損傷の大関らとの競争を勝ち抜き、大舞台に立つことを期待されています。
この勝利により、ソフトバンクは対日本ハムの連敗を7で止め、カード負け越しも阻止しました。10月1日のオリックス戦(みずほペイペイ)では、ドラフト1位の前田悠がプロ初登板初先発予定です。前田純は「自分が抑えたことによって、自信をつけられたかな」と、同姓の19歳に力水をつけました。CSに臨むソフトバンクに、また頼もしい戦力が加わったと言えそうです。
前田純のプロフィール
前田純(まえだ・じゅん)は2000年6月4日、シンガポール生まれ、沖縄市育ちの24歳です。高校時代は沖縄・中部商高に在籍しましたが、甲子園出場はありませんでした。日本文理大を経て2022年の育成ドラフト10位でソフトバンクに入団し、今年7月24日に支配下選手登録されました。身長189センチ、体重85キロの左投左打で、愛称は「マエジュン」です。
前田純の活躍は、ソフトバンクの投手陣に新たな風を吹き込むものとなり、今後の活躍が期待されます。