マクラーレン Artura スパイダー:安比高原での試乗と完璧なデート

マクラーレン Artura スパイダー:安比高原での試乗と完璧なデート

マクラーレン Artura スパイダー 試乗レポート

今年4月、マクラーレン横浜で国内初お披露目された「Artura スパイダー」。その美しさに感嘆の声を上げた方々が多かったことからも、その魅力が伺えます。この度、試乗する機会を得たので、そのレポートをお届けします。

試乗会の舞台:岩手県盛岡市の安比高原

試乗会の舞台は、スキーリゾートとしても有名な岩手県盛岡市の安比高原。送迎車で緑豊かな高原を走り抜けると、ホテルに到着。目の前に5台のArtura スパイダーが並んでいました。1台でも迫力があるマクラーレンですが、5台が並ぶとその圧巻の光景は言葉を失うほどです。

試乗コースの紹介

ランチを楽しみながらコースの説明を受け、試乗会は早々にスタート。コースは、ワインディング、市街地、高速道路の計100kmのロングドライブコースです。

走行開始:ハンドルの重さに不安

エンジンをかけ、走りを堪能しようと意気込んでいましたが、走り出した瞬間に「ハンドルの重さ」に気づきました。いわゆる「重ステ」です。700馬力近いパワーを持つ車なので、これは当然かもしれませんが、少し不安になりました。特にワインディングロードでは腕が持つのかな……と、出発早々雲行きが怪しくなりました。

ワインディングロード:不安が吹き飛ぶ

不安を抱えながらホテルを出発し、5分も経たないうちにワインディングのコースに突入。しかし、不安はすぐに吹き飛んでしまいました。マクラーレンのF1でもトップクラスの走りを披露しているだけあって、コーナリング性能、低速域からの加速力、すべてが別格です。地面に吸い付きながらコーナーを曲がっていく感覚は、安心してアクセルを踏むことができます。スピードが出ると、ハンドルの重さは全く気にならず、むしろ安定して走りやすかったです。

700馬力という、とんでもないエンジンを積んでいる車でしたが、扱いやすいクルマでした。スーパーカーはサーキットでしか本領を発揮しないという固定概念を覆し、公道でも十分に楽しむことができました。

市街地:静かな走り出し

ワインディングロードを終え、市街地に到着。久しぶりの信号に遭遇し、信号が青になりアクセルを踏むと、あまりの静かな走り出しに「クルマが壊れた?」と焦りました。しかし、エンジンとモーターを積んだPHEV(プラグインハイブリッド)のため、発進時はとても静かです。これであれば、彼女の送り迎えの際にもご近所さんの目を気にすることなく安心です。

また、彼女にとってうれしいポイントがもう一つあります。それは風の巻き込みの少なさです。オープンカーは風の巻き込みで髪が乱れがちですが、Artura スパイダーは本当に巻き込みが少なく快適でした。僕が試乗してきたオープンカーの中で、最も巻き込みが少ないかもしれません。

高速道路:驚異的な加速力

市街地コースを走り終え、最終区間の高速道路へ。ETCゲートを抜け、500メートルほど一直線の区間で、ベタ踏みでアクセルを全開にしました。シートに体が押しつけられるほどの加速力に加え、車体のお尻が右に左にと揺れましたが、僕でも難なく扱えました。改めて「僕、運転上手いわ~」と勘違いをさせてくれました。

宿泊先:ANAインターコンチネンタル 安比高原リゾート

試乗会の最後に、宿泊するホテル「ANAインターコンチネンタル 安比高原リゾート」に到着。5つ星ホテルに、極上のスーパーカーで行く。エントランスにクルマをつけ、ディヘドラルドアから颯爽と降車。まるで映画の主人公になったかのような気分に浸ることができ、周りからの注目度は100%でした。

夕食:絶品のお寿司

夕食はマクラーレンチームとともにホテル内にあるお寿司屋さん「鮨 なが朶」で。安比高原と聞いてお寿司のイメージはあまりなかったのですが、お寿司はどれも絶品でした。到着早々、澄んだ空気をツマミにシャンパンを開封し、大自然を堪能しました。

完璧なデート

彼女と大自然の中をオープンカーでドライブ。ホテルに到着後、澄んだ空気を吸いながら客室でのんびりする。そして夕食は絶品のお寿司をいただく。完璧なデートになること間違いなしです。Artura スパイダーを購入して、ぜひANAインターコンチネンタル 安比高原リゾートへ行ってみてください。